●「本気でUFO開発に挑戦する研究者が日本にいた!」(技術の応用でタイムテレビも?)

2019/9/13

 

地球製UFOイメージ


清家新一という人物をご存知だろうか?

 

愛媛県宇和島市の出身で、東京大学理学部大学院を修了後、茨城大学や愛媛帝京短期大学で教師をし、1973年に重力研究所(のちの宇宙研究所)を設立してUFOや重力制御の研究に生涯を捧げた研究者だ(wiki)

 

清家氏が研究していたUFOの重力制御の原理は、自身が独自に考案した「超相対性理論」にもとづいており、実験で「2アンペア~6アンペアの交流電流で-0.059g~-0.291gの質量減少に成功した」という論文も発表している。

 

●重力の消滅実験

1984/1 J-STAGE 1p-EB-11 清家新一(重力研究所)より

 

 

清家氏は残念ながら2009年に亡くなったが、その研究を引き継ぐ人物がいた。

 

宇宙研究所元会員の小林氏だ。

 

小林氏はなんと40年以上も(!)円盤機関(以下UFOと呼ぶ)の研究と開発を続けており20年ほど前に開設したホームページ「宇宙機試作室」でその進捗状況を発表している。

 

私も3年ほどタイムトラベルやタイムマシンの研究を続けているが、小林氏のUFOにかける情熱と精神力には感服するばかりだ。

 

 

小林氏のホームページは一見簡素だが、TOPページの実験機の写真をクリックして中に入るとその情報量に圧倒される。

 

ホームページの内容は、UFOの実験報告はもとより、重力の制御原理やUFOの飛行原理の紹介、宇宙論や宇宙人論、グレイやミステリーサークル、他の惑星への移住にいたるまで多岐に渡る。

 

 

さて小林氏が清家氏の研究を引き継いで挑戦しているUFOの重力制御の原理は「カイラル対称性の破れを補正した質量減少」だ。

 

・・・物理学に興味のない方には呪文のように思えるかもしれない。

 

簡単に説明すると、

 

 

この世界のミクロの領域をのぞいたとき、分子は原子から、原子は原子核と電子から、原子核は陽子と中性子から成っている。

陽子や中性子はさらにクォークと呼ばれる素粒子から成っており、このクォークに「質量を与える」のが、2012年に発見され話題となったヒッグス粒子だ。

 

だが陽子や中性子の質量のうち、このヒッグス粒子が与える質量は全体の2%にすぎない。

残りの98%はどこから生じるのか?

 

残りの質量を生み出すのが「カイラル対称性の自発的破れ」だ。

 

例えば陽子は2個のアップクォークと1個のダウンクォークからできているが、グルーオンという質量0の粒子が接着材の役目をはたしてくっつけている。

※ちなみにグルーオンの「glue」とは「のり」の意味。

 

 

グルーオンのこのくっつける力を「強い力」と呼び、グルーオンが「色荷」という特性を持つことから場の量子論の量子色力学(QCD)で説明される。

 

量子色力学(QCD)ではクォークは、右巻きスピンと左巻きスピンのフレーバー(種類)に分類されるが、右巻きと左巻きが独立に存在する性質を「カイラル対称性」(wiki)と呼び、独立に存在しているときクォークの質量は0である。

 

 

しかしヒッグス粒子によりクォークの質量は0にはならずカイラル対称性がちょっと(2%)破れる。

 

さらにこの宇宙では右巻きスピンと左巻きスピンが混在しており対称性が「自発的に破れる」(この宇宙では左巻きスピンをより好む)。その結果、陽子や中性子は残り(98%)の質量を獲得する。

※ちなみに「カイラル対称性の自発的破れ」によって物質が質量を獲得するという研究は、日本の誇るノーベル物理学賞受賞者、南部陽一郎博士らによって提唱された。

 

 

小林氏が研究しているUFOの重力制御は、混在するクォークの右巻きスピンと左巻きスピンの独立性を復活させることによって「カイラル対称性の破れ」「補正」し、物質が獲得した質量を減少させるという理論だ。

 

UFOはカイラル対称性の「破れを補正」して質量を減少させ、「空中に浮く」というのである。

 

 

「破れを補正」する具体的な手段として、小林氏は、清家氏の研究をもとにチタン酸バリウムディスクに円偏向電流を流し、その結晶格子に電磁振動を与える実験からはじめた。

 

小林氏は実際に実験機を手作りして「破れを補正する」実験を続けており、現在27番目の実験に取り組んでいる。

 

 

実験3の段階「超光速」を実現し、実験15の段階で、電磁場の速度が1.16倍になったことを確認した。

小林氏によるとこの現象は、アインシュタインの特殊相対性理論により光速度一定ならば、時間が1.16倍速く経つととらえられる。

 

実際に「超光速」を実現したとき(光の速度を超えたとき)時間がどうなるのかはわかっていないが(一説には時間の流れが逆転するとも・・・)、時間の流れが速くなったという現象は興味深い。

 

アインシュタインは一般相対性理論で重力が強ければ時間の流れが相対的に遅く、重力が弱ければ時間の流れが相対的に速くなることを導き出した。

 

つまりこの現象は、小林氏の実験機がカイラル対称性の破れを補正したことにより「質量減少」=「負の質量」が生まれ、重力がマイナスになることで時間の速度が速くなったとも考えられる。

 

「カイラル対称性の破れを補正する」ということは、質量減少に加え、時間の速度を速めるのではないか?

 

 

もちろん小林氏の理論に異を唱える科学者もいるだろう。

 

だが私が小林氏の研究に魅かれたのは、「電磁気力で重力を制御する」という、いまだかつて誰も成し遂げていない偉業に挑戦しているからだ。

 

一般的な科学者は、量子重力理論が完成していないことを理由に「電磁気力で重力を制御する」ことなど不可能だと断言する。

 

 

私が3年ほど現実的なタイムマシンの理論を研究してきた結果、タイムトラベルには「重力を制御すること」が重要だと考えている。

 

アインシュタインの特殊相対性理論では3次元の「空間」1次元の「時間」を合わせて「4次元時空」ととらえる。

 

つまり「時間」4つ目の「空間」だ。

 

また一般相対性理論から「重力」は質量による空間の歪みだ。つまり強大な質量によって空間を歪めることができれば、4つ目の空間である「時間」を歪めることもできるはずだ。

 

 

私は思い切って「UFOの研究を応用してタイムマシンを作ることは可能ですか?」と小林氏に質問した。

 

さっそく回答があり、清家氏が研究していたタイムマシンのことを教えていただいた。

 

 

小林氏によると、清家氏の研究の中に「過去を見ることのできる観察機の理論」、すなわち「タイムテレビ」についての記述があるという。

 

「球偏光電磁場(六相交流)を使う」とのことだが詳細な解説はなく、残念ながら構想段階で終わっていた。

「過去を見るタイムマシン」と言えばバチカンにあったとされる「クロノバイザー」が思い浮かぶ。

詳しくはこのサイトの「過去を見るタイムマシンの作り方(1)」を参照。

 

タイムテレビのイメージ
タイムテレビのイメージ

 

その後、小林氏は親切にも今までの研究から導いたタイムテレビ(タイムマシン)の概念をホームページに掲載いただいた。

 

 

 

詳しくは小林氏のタイムマシンのページをご覧いただきたいが、清家氏の研究をもとに、内部を中空にしたチタン酸バリウムとフェライトの二重球球偏光電磁場(六相交流)で駆動することで、二重球の内部の時間の流れが速くなり、未来に向かって進むという。

 

(カイラル対称性の破れたわれわれの宇宙)から内部(破れを補正した宇宙)をカメラで映せば、未来の世界を見ることができるのだ。

 

しかし清家氏が予測していた「過去を見ることのできるタイムテレビ」は、ブラックホールの内部にさらにブラックホールを造る操作になり、現実的には難しいとのこと。

 

 

いずれにもしても小林氏の「カイラル対称性の破れを補正」して重力(や時間)を制御する方法は、今までに思いもつかなかったアイデアで、私の知見を広げてくれた。

 

今後も、小林氏の研究活動に注目したい。