2023/11/4
2000年代、2chに登場した都市伝説の中でも知る人ぞ知る「梯子の物語」。
ある雨降りの夜、投稿者の青年がコンビニで岡田真澄似の紳士に出会い、不思議なメモとピアスを渡されたことからはじまる、15年間もスレッドが続いている壮大な話だ。
●動画(YouTube)はこちらから↓
パラレルワールドや不思議な話が好きな人は、ぜひご覧いただきたい。
【いままでの記事】
●「梯子の物語⑤」(梯子、再登場!-これから先-2028未来篇)
今回なんと主人公「梯子さん」本人から直接、まだ語られていない未公開情報を教えていただいた。
●現行スレッド
※時間によって、かなり重いので、ご注意ください。
未公開情報のきっかけは、ささいなXのやりとりだった。
梯子さんがXでつぶやいた「集合意識」という言葉が気になって、私が質問した。
すると梯子さんは「集合的無意識」がこの世の色々な鍵であることは間違いなく、経験からも確信していると答えてくれた。
経験の内容が気になってさらに質問すると、それはまだ梯子さんも語っていない情報だった。
そしてメールで、「集合的無意識に関する詳しい情報」を送ってくれた。
梯子さんは2028年(正確には翌年2029年1月)の神社で暗い穴に沈んでから、選ばなかった可能性の世界、例えば妹さんがいる世界、お姉さんがいる世界、妹も姉もいない世界などをいくつか体験した。
ちなみに前回、その後どうなったかを知り合いのライターに頼んで小説にしてもらっているとのことだったが、いろいろな事情があり、もう少し時間がかかるそうだ。
状況は梯子さんのXで発信していくとのこと。
ゆんゆんは選ばなかった世界すべてに現れ、その都度以下のようなことを伝えてきた。
「ありとあらゆる命は、停点として同時多発的に存在している過去と現在と未来を魂で選ぶ。それを『時間』と呼ぶ。
個の魂が選んだ時間と、個の魂が属する小集合体が選んだ時間、民族、種族という大きな単位で選んだ時間・・・魂の集合と無意識下の意思単位が大きくなればなるほど、選ばれた時間は不可逆のものとなっていく。それが本流であり歴史だ」
ゆんゆんらしく難しい表現だが、これを聞いて梯子さんが思ったのは、
すべての命がそれぞれの認識する集合の単位で無意識的な意思を持っていて、それが停点を選び、魂に時間と歴史の認識がされていく。
集合的無意識はピラミッドのような階層構造になっていて、
上にいけばいくほど大きな集団になり、上にいくほど本流を形作る決定権が大きい。
そしてゆんゆんは、そのピラミッドの頂点にいる。
梯子さんはゆんゆんが以前掲示板で、自分のことを三角の頂点と発言しているのを見たと言っていた。
調べてみると、2009年の投稿で確かに、
631 : 本当にあった怖い名無し : 2009/06/10(水) 01:09:20 ID:FtFs+Pg+O
私は数字の3
三角の頂点
と言っている。
梯子さんによるとこれは、ゆんゆん自身に本流を決定する権利が大きいことを指しているという。
もう1つ重要な情報がある。それが「ポイント」だ。
梯子さんは自分で忘れないように、次のようなメモを残していた。
大きな集合体としての想念は物理に干渉する=命あるものすべての集合的無意識が本流を決めている。
選ばれた停点は『点』ではなく多様体として存在し、それは次元毎に本のようにページとして重なっている。
(一つの本として完成されたものが、ゆんゆんがいうところのバイブル?)
本流の中には更に個としての分流、民族としての分流、いろいろな分流が寄り集まっており、本流の流れに逆らわないものであれば個としての意識で停点を選べる。
本流にはポイントがあり、不規則、ルールがまるでわからない。
ポイントを辿らない流れは、決して本流ではない(ポイントが特異点なのか?)
ポイントに関わる流れに自分の理想を引き寄せた場合、幹から外れ、自分のいるところは本流ではなくなる。
本流の流れに近い分流は∞。
ポイントは、人である。
「ポイント」という言葉の印象からすると「何かの事件、出来事」みたいに思えるが、ポイントは「人」だという。
ポイントになる人に紐づき、ポイントになる出来事がある。
例えば神社の女性が何かの事件に巻き込まれて産まれてこなかった場合、その事件がポイントのように見えるが、本当のポイントは神社の女性だ。
ゆんゆんも「ポイントは人だ」と明言していたそうだ。
ちなみに梯子さんはポイントか?と質問したが、梯子さんはただ巻き込まれた人なのだそうだ。
以上が梯子さんに教えてもらった「停点」や「集合的無意識」に関する情報だ。
梯子さんからいただいた情報を元に、あらためて「停点」を考察する。
「停点」とはドト子が梯子さんに語った未発見の理論だ。
「過去・現在・未来」は実際には存在しておらず、数え切れないほどの同時多発的な可能性だけが存在する…、それが「停点」だ。
可能性が1つの方向にうねって集まり、大きな流れを生み出している。人はそれを、歴史とか時間の流れと呼ぶ。
最新の科学でも、過去現在未来という時間の流れは幻想という仮説がある。
マサチューセッツ工科大学の哲学教授ブラッドフォード・スコウ博士は、スポットライトが瞬間瞬間を照らして移動していくようにわれわれの意識が過去・現在・未来を観測していくという「スポットライト理論」を提唱している。
またドト子は、停点理論がいずれある人物によって「発見」されると言っていた。
私はこの「発見」という言葉がずっと気になっていたが、今回梯子さんの説明を聞いて思ったのは、停点は物理的に存在し、いずれ観測で発見できるのではないか?ということだ。
梯子さんはメモに「選ばれた停点は点ではなく多様体として存在し、それは次元ごとに本のようにページとして重なっている」と書いている。
例えばこのサイトでもときどき紹介している超弦理論では、この世界は9つの空間次元と1つの時間次元からなる10次元で、われわれがいる3次元空間以外の6次元は、小さく丸め込まれた「カラビ・ヤウ空間」だという。
このカラビ・ヤウ空間の中には1次元のひも以外に、2次元以上の次元をもつ様々なブレーンが存在することがわかっている。ブレーンは膜、つまりページだ。
そしてカラビ・ヤウ空間は、カラビ・ヤウ多様体とも呼ばれる。
多様体とは説明するのが難しい概念だが、一言でいうといろいろな次元に存在する「空間」のことだ。
いずれこの3次元の中に小さく丸め込まれた高次元空間が「停点」として発見されるのかもしれない。
次は「集合的無意識」を考察する。
「集合的無意識」は、20世紀を代表するスイスの心理学者ユングが提唱している仮説だ。
ユングは人の意識を、その深さで3つのレベルに分けた。
私を私だと感じる表層的な「自我」、その奥にある「個人的無意識」、さらにその奥にある人類に共通する先天的な意識「集合的無意識」だ。
たとえば世界中にはいろいろな神話や伝説があるが、遠く離れた場所なのによく似た共通点が見つかる。
ユングによると、人々の心の中には過去から受け継がれてきた共通するイメージがあり、ユングはそれを「元型」と呼んだ。そして元型は集合的無意識から形作られると考えた。
現在アメリカのプリンストン大学を中心に、集合的無意識と地球規模の出来事との関係を調べる実験「地球意識プロジェクト」が世界規模で行われている。
いままでの調査結果から、2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロや2011年3月11日に起こった東日本大震災のとき、大きなデータの偏りが見られた。
ある物事にたくさんの人が同時に意識を集中させると、物理的な影響を及ぼす可能性がある。
今回の梯子さんの情報で、この集合的無意識にも「階層」があることが示された。
いわば、ピラミッドみたいなもので、「私は幽体離脱や臨死体験とは何だ?(2)」の記事で紹介した「自己シミュレーション仮説」を思い出した。
「自己シミュレーション仮説」はロサンゼルスの量子重力研究所が2020年2月に発表した仮説で、この世界の万物すべてにわずかな心が宿り、その心が集まって1つの壮大な思考として機能し、誰の手も借りずに自らこの世界をシミュレーション的に生み出しているという仮説だ。
壮大な1つの思考の下に、階層的にさまざまなサブ思考がある。
最下層の粒子など、創発的な物理思考「EP」が階層があがるにつれ、創発性により、プラスαの情報が付加されて複雑になっていく。
この複雑なEPから、創発的な意識思考「EC」が生み出される。
このようなEP・ECというサブ思考が最終的に合成されて、1つの巨大な思考「汎意識」になる。
この循環的な流れをストレンジループと呼び、「汎意識」がストレンジループに従って自らわれわれの宇宙を生み出す。
この地球上には約80億の人間がいて、この世界を観測しECを生成している。
地球には他にも多くの生命がいて、人間のようなECまでには至らなくてもEPを生成している。
汎意識がピラミッドの頂点で、ECやEPが、ゆんゆんが言っていた階層構造ではないか?
最後に「命あるものすべての集合的無意識が本流を決める」について。
これは「多世界解釈の勘違い」の記事で紹介した考え方に似ている。
「多世界解釈」は1957年にプリンストン大学の大学院生だったヒュー・エヴェレット3世が発表した理論だ。
エヴェレット氏は観測者という特別な存在を理論の中に入れてしまい、時間が進むことで観測者はシュレーディンガー方程式という量子力学の式によって、それぞれの世界に自動的に属していくと説明している。
広大な宇宙の中に無数の可能性があり、観測者は方程式に従って選ばれた可能性を進んでいくイメージで「停点理論」と似ている。
エヴェレット氏の論文には「m」という関数が出てくる。
この「m」をエヴェレット氏は可能性の重み付けとして使っている。
起こりうる世界の数、簡単に言えばある事象の「起こりやすさ」だ。
この起こりやすさがゆんゆんのいう「魂の集合が無意識下で選らぶ『本流』」ではないか?
ただしゆんゆんだけは、この多数決に関わらない存在だ。
梯子さんは今回の集合的無意識の情報に関して、どうしても伝えたいことがあるそうだ。
梯子さんはいろいろなタイムラインでさまざまな災害や戦争を経験したが、どれもその発生時期や規模が微妙に違っていたそうだ。
その理由が「それぞれの集合的無意識が選んだ違い」にあるのではないかと考えているという。
つまり「集合的無意識の選択によって、それらの発生時期や規模をずらすことが可能かもしれない」ということだ。
そのためにはまず、いま起こっている世界の出来事、これから発生が予測される出来事に無関心にならず「関心を持つことが大切」だと思う。
梯子さんからは他にもタイムリープに関する情報や他のタイムラインで起こったことなどの情報をいただいた。
近いうちにあらためてご紹介する。