2016/9/17
新・時空のおっさんまとめwikiを見ていたら、とてもおもしろそうなネタを見つけてしまった。
●「レオの超球理論(タピオカミルクティー)」
この話の中心人物「レオ氏」がネット掲示板2ch降臨したのは2016年4月16日の 【2062年未来人】降臨スレ専用 part3。
ちょうど2062年の未来人が再来すると言っていた前後で、同じような2062関連スレッドが乱立していた。
私もこのときいろいなスレッドをチェックしていたから、レオ氏の発言もなんとなく記憶に残っている。
ただ当時は2062の仲間の一人という印象で、(私にとって)そこまで興味深い人物ではなかった。
しかしあらためて新・時空のおっさんまとめwikiのまとめを読んで驚いた。
その理由は、私の目標とするタイムトラベルの理論「生身の身体のまま過去に戻り、過去の世界を体験し、再び自分のいた未来に戻ることのできる方法」が、実際に語られていたからだ。
レオ氏の投稿は4月16日から単独スレになって5月末まで続いた。
レオ氏はわれわれの上位の存在を匂わす発言もしているが、このサイトの趣旨からタイムトラベル理論に特化し、例のごとくそれが事実なら、現代の物理学でどのように読み解けるのか考察していきたい。
まずレオさんは理論の基本として「超球理論」を提示した。
実際に紙に理論の基本図を描いて、それを撮影した写真をスレに投稿してくれた。
だが、未来人のレオさんは文字やイラストを書くことに不慣れなせいか、解読にかなり時間を要するものだった。
※元のスレッドには有志が作ったイラストや解説図がたくさん掲載されていたが、すべて転載禁止になっていた。
下記のイラストは私(BTTP)が制作したものだ。
※間違いなどがあれば、こちらまでご連絡ください。
レオさんによれば、「時間」は実は球のような3次元であり、われわれの住む宇宙はその球の表面にくっついている。
その周囲を「静止宇宙」という3次元の宇宙が取り囲んでいる(静止宇宙はわれわれの考える宇宙の外側)。
われわれの宇宙は「動的宇宙」と呼ばれる3次元空間であり、われわれの動的宇宙(3次元)+静止宇宙(3次元)+時間(3次元)を足した9次元の宇宙を「大宇宙」と呼ぶ。
われわれは「時間」を1次元ととらえ、「過去から未来へと流れるもの」と考えているのでレオさんの理論はすぐには受け入れがたいが、「超球理論」という言葉自体は、レオさんがはじめてでなく、南堂久史という方も提唱している理論の名前だ。
南堂氏の「超球理論」は相対性理論と量子力学の統一を目指す「超弦理論」に似た理論で、超弦理論は物質の一番小さな単位を「ひも」と定義するが、南堂氏の「超球理論」では「球」と定義する。
超弦理論では「ひもの振動」がさまざな粒子に対応するが、南堂氏の「超球理論」では「球の回転」がさまざまな粒子に対応する。
ただしレオさんの「超球理論」は、南堂氏の理論とはまったく異なる。
ではレオさんの「超球理論」とはどんなものか?
この図は静止宇宙を流れる「球(3次元の時間)」を表しており、球の表面にくっついているわれわれの動的宇宙は静止宇宙に接触しており、その「接点での流れ」がわれわれが一般的に感じている「時の流れ」だという。
まずここで混乱が生じる。
レオさんの超球理論には「2つの時間」が登場する。
スレッドでは「タピオカミルクティー」に例えたアイデアが提案された。
それがとてもわかりやすかったのでレオさんも賛同し、その後は自らも「球(3次元の時間)」を「タピオカ」に例えて解説している。
ミルクティーの中にタピオカを入れると、
タピオカはミルクティーの中をゆっくりしずんでいく。
ここで「球(3次元の時間)」をタピオカに、「静止宇宙」をミルクティーに例えてみる。
しずんでいくタピオカの表面には我々の住む動的宇宙がくっついており、静止宇宙と接触している部分で「時の流れ」が生まれる。
これがわれわれが一般的に感じる「過去から未来への流れる時間」であり、「不可逆的な時間」だ。
この「時の流れ」と「球(3次元の時間)」という「2つの時間の関係性」をミルクティーにしずんでいくタピオカに例えたのが「タピオカミルクティー理論」、略して「タピオカ理論」である。
「タピオカ(3次元の時間)」は「ミルクティー(静止宇宙)」の中にたくさん浮かんでおり、さまざまな「大きさ」で、その「大きさ」によって流れる時間や物理法則が違う。
実は動的宇宙(われわれの住む宇宙)も同じようにタピオカの表面にたくさん存在している。
こちらも大きさはさまざまで、今もどんどん増えている。
レオさんによるとはじめは10個から12個程度だったが、いまでは80億~100億も確認されており、どんどん増えているそうだ。
その1つ1つの動的宇宙に我々がそれぞれ存在している。
つまり同じ人間がそれぞれの宇宙に1人ずつ、合計80億~100億人もいることになる。
そして、このタピオカ同士がたまにぶつかることもある。
レオさんの世界ではこれを「ビッグスペース」と呼んでいる。
お互いのタピオカが接触した部分に動的宇宙が誕生する。
われわれの世界でいうところの「ビッグバン」である。
誕生した動的宇宙はタピオカの表面をどんどん広がっていく。これがわれわれの世界で観測される宇宙の膨張である。
球面の表面を広がりきった動的宇宙は最終的にどうなるか?
レオさんの世界ではそれを「ビッグシフト」と呼ぶ。これはわれわれの世界でいうビッグクランチに相当するそうだ。
※我々の宇宙での「ビッグクランチ」は、膨張していた宇宙がある時点で収縮に転じ、どんどん小さくなっていき最終的にビッグバンの最初期の特異点となり終焉を迎えるという仮説である。
現在の理論では膨張した末の終焉は、「ビッグリップ」(他の銀河を支えられなくなるほど希薄になってバラバラになる)や、「熱的死」(宇宙のエントロピーが最大となりほとんど絶対零度の状態になって終了する)と考えられている。
広がりきってビッグバンのはじめと同じ特異点で終わるとは、3次元だからこそ可能な発想だ。
さて、いよいよタピオカ理論における「タイムトラベルの方法」だ。
ビッグスペースの繰り返しによってタピオカの表面にはたくさんの動的宇宙が存在しているが、それぞれの動的宇宙の年代(成長度合)は異なっている。
「今」われわれは2016年の動的宇宙に住んでいるが、20年前の1996年の動的宇宙もあれば、レオさんのいた50年後の2066年の動的宇宙もある。
「今」われわれが住む2016年の宇宙から静止宇宙を通って(それがタイムトラベルの条件)1996年の動的宇宙に移動すれば「過去へのタイムトラベル」になる。
反対に2066年の動的宇宙に移動すれば「未来へのタイムトラベル」となる。
駆け足で説明してきたが、
●タイムパラドックスはどう解決するのか?
●過去に戻って自分と出会ったらどうなるのか?
●タピオカ上に存在する80億から100億の「同じ人間」の「自我」はどうなっている?
●タイムトラベルするのになぜ「静止宇宙」を通る必要があるのか?
●具体的にどうすれば「静止宇宙」に入れるのか?
など、まだまだレオさんが語った「タピオカ理論」にはたくさんの謎がある。
次回はそれをご紹介していきたい。