●「時空を歪める霧の謎(5)(3次元時間)」

2016/12/12

 

「時空を歪める霧の謎(4)(チェルノブロフのタイムマシン)」の続き。

いままで4回にわたり「時空を歪める霧の謎」を追ってきた。
球電現象から発生した電磁場による幻覚の可能性や、タイムトラベルの際に白い霧や光る霧が発生する事例をつきとめた。

今回は最終章として、地震が原因となる発光現象から考察していく。

「時空を歪める霧の謎(3)(球電)」のところでご紹介した東京学芸大学の鴨川教授は「大気発光現象」の他に「地震発光現象」も研究されている。

まずは鴨川教授による1995年に発生した阪神大震災の時の地震発光現象についての論文をご紹介したい。

●地震発光現象:1995年神戸地震にて
1995年1月17日午前5時46分、兵庫県南部の阪神エリアを中心にM7.2の地震が発生した。その早朝、六甲山にいた二人の若者たちは、大きな揺れがくる数秒前に動く発光体を見た。また当時大阪湾周辺で働いていた漁師も、動く発光体に気づいた。
発光体の移動方向と軌道は(活断層の)亀裂方向と一致していたそうだ。

今年(2016年)の4月14日に発生した震度7の熊本地震際でも発光現象が目撃されている。

 

ナショナル・ジオグラフィクの記事によると、

●地震発生前に謎の光が輝く「地震発光現象」の原因が解明された

という(2014/1/7National Geographic日本版より)。

アメリカのサンノゼ州立大学とNASAエイムズ研究センターに所属する物理学者フリーデマン・フロイント氏によれば、地震の前や最中に起きる謎の発光現象は、何世紀も前から言い伝えられてきたとされ、古くは1600年まで遡る。

地震発光現象に科学的なメスが入ったのは、1960年代半ばに発生した長野の松代群発地震がきっかけであり、その理由としてカメラに発光現象がはっきりとらえられ、地震活動との関連が確認されたからだという。

その後の研究により発光現象が発生するメカニズムとして、

(1)地震によって力が加わった玄武岩や斑れい岩に電荷が充電される。そこに地震波がぶつかると岩石内の電荷が解放される

(2)特に「岩脈(地層や岩石の垂直な割れ目にマグマが流れこみ冷えて固まった地盤)」で玄武岩や斑れい岩が電荷を解放すると、大量の電荷が地下から地表めがけて一気に駆け上がっていく。

(3)電荷は結合して一種のプラズマのような状態になり、猛スピードで移動し、地表ではじけて空中放電を起こす。これが色鮮やかな光の正体だという。このプラズマは高度100キロメートルにある電離層にまで影響を与えることもある。

フロイント氏によると、世界中で発生する地震でこのような発光現象の条件がそろうケースは0.5%未満だとし、まれな現象のようである

地震に関連する現象として、もう一つ重力異常が起こったという研究もある。

●日本の地震で地球の重力が変動していたことが判明。着水したGOCE衛星のデータで(2013/12/4ギズモードより)

2013年に回収されたESA(欧州宇宙機関)の重力分布観測衛星「GOCE(ゴーチェ)」の観測データによると、2011年に発生した東日本大震災の影響で、日本近海の重力場が大幅に変わったという。
元記事によると、比較的均質だった震源地周辺の重力場が変化し、地震後には重力による引力が増えた地域と減った地域に分かれているそうだ。

重力は地下の岩石の密度が大きいほど強くなる。
地下の岩盤に圧力がかかり、それに耐えきれなくなったときに地震が発生するが、局所的に岩石が押しつぶされれば密度が大きくなる。
密度が大きくなった場所は重力が強くなるが、逆に岩盤が破壊され、圧力が解放された場所では重力が弱くなる。大きな地震が起こった(もしくはこれから起こる)場所は、必然的に重力異常が発生しやすい場所なのだ。

地震の際に異常な電荷の発生や重力異常が発生した場合、例えば球電が、アンダーソン局在により球状に集束したプラズマだと考えられるように、一時的に異常に強い重力が一箇所に局在する可能性がある。その場合、相対性理論により局所的に時間の遅れが発生するばかりか、想定以上の強大な重力によって他の次元へのアインシュタイン=ローゼンブリッジが架かるのかもしれない。

この検証をはじめる前は、時空を歪める特殊な霧によってタイムトラベルが発生すると思っていたが、それは勘違いで、チェルノブロフのいうように、タイムトラベルによって白い霧や光る霧が発生すると考えた方が自然だ。

ここから先はあくまで私個人の考察として記述させていただく。

チェルノブロフの資料タピオカ理論を参考に3次元時間図を作ってみた。

3次元時間図
3次元時間図


時間の次元は3つあり、1つ目の時間次元が「時間の矢(Arrow of time)」で、我々が通常感じている時間である。この時間は一方通行で後戻りできない(熱力学第二法則)。

2つ目の時間次元は歴史的な時間(Histrical time)で、過去~現在~未来という歴史として表現され、一般的にパラレルワールドと呼ばれている。

3つ目の時間次元は、これはイメージしにくいかもしれないが、時間の密度(Density of time)である。チェルブロフに従って密度と呼ぶが、密度の違いによりずれた時間である。
例えば「今」私が2016年1月1日と認識している瞬間、2015年1月1日の時間も存在すれば、2017年1月1日の時間も存在する。
スポットライト理論の提唱者、ブラッド・スコウ博士がいう「過去・現在・未来は同時に存在する」という言葉はこの3つ目の時間次元をイメージしていると思われる。

例えば図の赤の球体(2016Aと2016B)はともに2016年1月1日の地球であるが、歴史的時間が異なることで(パラレルaとパラレルbという変数の違いにより)2つの歴史のどこか一部分が異なっている(例えばあなたに恋人がいる世界といない世界など)。

2016Aの上と下にある2つの青い球体(2015Aと2017A)は、歴史的な時間は同じだが、時間の密度が違うので、「今」という瞬間の日付がそれぞれ未来(2017年1月1日)の地球であり、過去(2015年1月1日)の地球である。

簡単にいえば、歴史的時間の変化がパラレルワールドであり、時間密度の変化がタイムトラベルである。

以上をまとめると、地震か何かの影響で異常な電荷と重力異常により、一時的に強い重力場が局所的に発生すると、普段はいかなる顕微鏡でも観察できないほど小さく折りたたまれていた2つ目と3つ目の時間次元が拡張され、アインシュタン=ローゼンブリッジ(ワームホール)がこの世界に渡される。

このときおそらく急激な温度変化により対象空間の大気が蒸発し、白い霧となる。さらに大量の電荷が空中放電を起こし、発光現象として光る霧が発生する。

「時空を歪める霧の謎(1)(霧とタイムスリップ)」の事例で紹介した子供たちとドライブしていたお父さんは、この状況の霧に包まれ、まだ道路が舗装されておらず轍の残る過去の時代にタイムスリップしたと考えられる。しかし強力な重力場の局在は一時的なものであり、すぐに拡散してしまう。

開いていた2つ目と3つ目の時間次元は閉じられ、変化していた歴史的時間と時間密度は正常に戻り、お父さんの運転する車は元いた時代に戻ってきたのだ。

これが5回を費やして考察してきた「時空を歪める霧の謎」の私が達した答えである。

最後におまけでもう一つ、謎の霧にまつわる事例をご紹介したい。

藤代バイパス車両失踪事件をご存知だろうか?

前を走っていた車が白煙とともに消えたという事件。まるでバック・トゥ・ザ・フューチャーのデロリアンが後輪から白い煙を出してタイムトラベルするときの光景のようだが、これと非常によく似た出来事を私も2年前に体験した。

ある日家族でドライブに行った帰り道、高速道路で前を走る車から白煙があがった。

「エンジンでも故障したのか?」と考えているうちにこちらの車も白煙に包まれて、フロントガラスが真っ白になった。高速道路上で視界がさえぎられるというのは想像以上に恐ろしく、アクセルを緩めながら煙から車が抜け出すのを待った。

まもなく視界は開けたが、前方に白煙を吐いていた車はすでになく、事故でも起こしていたら大変とスピードをあげて追いかけた。

しかしまったく追いつけず、念のため次のパーキングに寄ってみたものの、それらしい車は発見できなかった。

あんな白煙を上げながら走り続けて無事だとは到底考えられない。

あの車は時空の彼方へ消えてしまったのだろうか?

いずれにせよ、不用意に白い霧には突っ込まない方がいい。

その霧はあなたを未知の世界へ連れていくミステリーゾーンかもしれない・・・。