2020/9/25
このサイトでは「時間」にまつわる不思議な話や「時空」が歪んだような現象を紹介・考察している。
最近、SNSでいただいた興味深い話から。
先日ツイッターのDMで、Zさんからいただいた体験談。
約25年前、季節は夏か初秋ぐらい。場所は横浜。
当時Zさんは、バイクが欲しくて新聞配達のアルバイトをしていた。
その日は新聞販売店にいつもより早く朝刊が届き、早めに配達に出かけて時間の余裕ができたので、工場の跡地でひと休みすることにした。
工場跡地には電話ボックスぐらいの大きさの簡易トイレが1つ設置されていた。
時間は夜中の3時ごろ、月明かりの下で缶コーヒーを飲みながらぼんやりしていると、突然簡易トイレの手前あたりが鈍く光りだした。
不思議そうに眺めていると、光は空間を巻き込むように左右に歪み、歪んだ光が斜めに裂けた瞬間、中から真っ黒な人影が出てきた。
夜の闇より黒い人影はゆっくりと滑るようにZさんの方へ近づいてくる。
Zさんは悲鳴を上げて新聞配達のバイクにまたがり、一目散に逃げ出した。
投稿配信サービスのnoteでも、おもしろい記事を見つけた。
2020/5/8 itmiさんのnoteの記事より
精神が肉体から離れて時間移動する現象を「タイムリープ」と呼ぶが、itmiさんはそれを3回も体験しているという。
●1回目は10年前、18歳のとき。
友達の待ち合わせに遅れそうになったitmiさんは、あわてて家を飛び出した。
駅までは少なくとも10分かかる。なのに次の電車が来るのは5分後。
必死で走って駅に到着したとき、遅延したのか、幸運にもまだ目当ての電車は到着しておらず、それどころか時計を見ると、家を出てからまだ2分間しかたっていなかった。
●2回目は一人暮らしをしていた21歳の大学生のとき。
朝の授業があるのに寝坊してしまい、すぐに化粧にとりかかった。
いつもなら15分はかかる化粧を10分で済ませて時計を見ると、化粧を始める5分前に巻き戻っていた。
●3回目は社会人になって24歳のとき。
朝起きて時計を見て、またもや寝坊してしまったitmiさん。
仕事に遅れまいと必死に準備して時計を見ると、起きた時間に巻き戻っていた。
itmiさんのタイムリープはごく短い時間であり、最初に紹介したZさんのSF映画のワンシーンのような体験に比べれば、わりと身近な不思議体験だ。
でもこの記事を読んで、私はとても興味をひかれた。
もしかしたら、
●朝寝坊して乗り遅れるはずの電車に、なぜか間に合った。
●1度目を覚まして時計の時間を確認し、次に見たとき時間が巻き戻っていた。
●数分前に経験した出来事を、時間が巻き戻って再び経験した。
など、「日常の中のタイムリープ」、いわゆる「ちょっとだけ時間が巻き戻った体験」をしている人が他にもいるのではないか?
そこでさっそくアンケートフォームを作り、今年5月9日から「時間が巻き戻った体験談」を募集した。
すると、約5カ月間で、40件近くの回答をいただいた。
私のnoteページで定期的に報告しているが、その中でも特に興味深い話を1つ紹介する。
添乗員のRさんは、2008年6月、東京から山梨への3泊4日のバスツアーに同行した。
ツアー2日目、ワイン工場などを見学し、
旅館に帰った夜、部屋でテレビを見ていると「秋葉原通り魔事件」のニュースが報じられ、大事件だとあわててメモを取った。
その翌日、バスの中で40名のツアー客に「通り魔事件」の話をしたところ、車内がざわつき出した。
誰もそんなニュースなど見てないというのだ。
「そんなはずは……」と昨夜書いた「秋葉原通り魔」というメモを見せても、「警察官の息子にさっき確認したが、そんな事件は起きてない」などと反論され、これ以上続けても車内の雰囲気を悪くするだけだと思い、Rさんは「寝ぼけて夢でも見たのかも」と話を終わらせた。
しかしそれからも、おかしなことは続いた。
バスが昨日と同じワイン工場に到着したのだ。
運転手に「ここ、昨日のスケジュールですよ!」と注意したが「何言ってんの?」と言い返され、
自分の携帯電話の日にちを見たRさんは、そこでやっと1日前に時が戻っていることに気づいた。
一瞬頭が真っ白になったそうだが、素直なRさんはツアー客にこの状況を話した。
※Rさんいわく、当時ツアーに参加した人がこの記事を読めば、Rさんの話だときっと気づくそうだ。
客の中には秋葉原で娘が働いているという夫婦もいて、「あなたの話は嘘ではなさそう」とRさんの話を信じ、「念のため今日は仕事を休むように」と電話で娘に伝えた。
そしてその後、ある客の携帯に「秋葉原で通り魔事件が起こった!」と一報が入り、バスの中は大混乱に。
Rさんを恐怖のまなざしで見つめる人、叫ぶ人、拍手する人、カメラで撮影する人……、秋葉原で娘が働いている夫婦からはとても感謝された。
ツアーが終わり、参加者から集めたアンケートには、「添乗員さん、怖い」、「添乗員さん霊能力者? 江原啓之?」「添乗員さんしか記憶に残ってない」など、Rさんに関する感想ばかり。
アンケートを見た会社の上司に説明するのも一苦労だったそう。
それから二度とこのような現象は起こっていないが、当時のことを思い出すと今でも「秋葉原で働いてた娘さんや他の誰かの未来を変えてしまったのでは?」と複雑な気持ちになるそうだ。
※今回寄せられた中でもRさんのケースは、「時間の巻き戻し現象」がほかの複数の第三者に確認された貴重な体験だ。
時間に関する不思議な現象が実際に存在する証明になるかもしれない。
この話を読んですぐネットを検索したが、残念ながらRさんの話を補完する情報を見つけることはできなかった。
この話に関して何か情報をお持ちの方、ぜひこちらに連絡をお願いします。
まず現時点でいただいているアンケートの分析から。
現在38名の方から回答をいただいている。
アンケートに回答いただいた皆さん、ありがとうございます。
※すべての質問は任意なので、回答されていない質問もあります。
体験した年齢はみなさんバラバラだが、20代以下が7割以上。
平日昼間の学校や職場が一番多く、次に通勤通学の途中。学校や職場は過ごす時間が長いせいもあるが、通勤通学が多いのは、1日のうち「時間」について意識を向けやすい時間帯だとも言える。
巻き戻った時間の長さは約7割が1時間未満と比較的短い時間。
8割以上が自分1人で体験されているが、周囲に人がいたというケースも少しずつ増えてきた。
「起こった出来事も、周囲の環境も変化なし」という回答が7割以上。
未来はやはり、ある程度決まっているのではないか?
ただし「過去が変わった」という回答も2割程度ある。
最初は「勘違い」や「脳の錯覚」という意見が多かったが、ついに「説明不可能な超常現象」が逆転した。
このアンケートで一番驚いたのは、こんなにも多くの人が、「時間」にまつわる不思議な体験をしていることだ。
「時間にまつわる不思議現象」の原因として、アンケートや皆さんからいただいた体験から、3つの仮説を立てた。
もっとも現実的なのは、体験者の勘違い・脳の錯覚説だろう。
体験談の中には「朝目覚めてから同じ光景を2度繰り返した」、「目覚めて時計を見たら寝坊したはずだったのに、電車や学校に間に合った」など、起床後に起きた体験があるが、これはまだ夢の中なのに、目覚めたと勘違いする明晰夢に関連した現象「偽の目覚め」かもしれない。
また時間ギリギリになって焦っているときには、交通事故などの生命の危機に直面したとき、目の前の光景がスローモーションになる「タキサイキア現象」が影響している可能性もある。
危機に直面したとき、その危機を回避するために脳は五感をフルに稼働させて情報を取り込む。
その際に視覚が占める割合は五感の中で80%以上ともいわれており、時間感覚が遅れたように見えたのではないか?
「タイムリープ」とはこのサイトで何度も紹介しているが、意識だけが身体を離れ、過去や未来へ時間移動する現象だ。
タイムリープには、気が付くと大人から中学校時代に何年も時をさかのぼっていた事例もあるが、itmiさんの事例やQ3のアンケート結果からわかるように、その現象が起こったとしてもほとんどは数秒から数分といったわずかな時間なのではないか?
この、ほんのちょっとした時間の跳躍を「ミニタイムリープ」とすると、大きな時間を飛び越えるタイムリープよりも、ミニタイムリープの出現確率は高いはずだ。
ミニタイムリープは、実はわれわれの日常の中で一定の頻度で起っており(もちろん遭遇する確率は非常に低いものの)、「時間の巻き戻し」というありえない体験談が、5カ月の間に38件も寄せられたのだ。
ただし「なぜミニタイムリープのような現象が起こるのか?」、そもそも「タイムリープという現象の実在」を示す客観的な証拠は、まだない。
この仮説は、ある意味【仮説2】のタイムリープ説よりも突飛なアイデアかもしれない。
われわれの行動は脳のニューロンの確率的な発火、つまり「無意識」に支配されており、
普段は量子的な可能性の世界から「無意識」にある1つの世界を選択しているが、行動するときに「意識的な選択」をすることで、自分の望んだ世界を選択できるかもしれないという仮説だ。
意識を量子力学の性質から説明する「量子脳理論」では、量子世界との相互作用で、脳の中で意識が形成されると考える。
つまり時間に関する切羽詰まった状況で、普段は何気なく無意識している選択を、意識的に選択し、無数にある量子世界(パラレルワールド)から、自分が今一番必要としている世界を選んだ結果ではないか?
ただし脳のニューロンの発火は分子的な領域の活動であり、脳が量子的な活動もしているという実証は、まだされていない。
※詳しくは、
●「あなたの望む世界を選択する方法」(パラレルウォーカー近未来氏の世界線移動)
2020/7/11 Back to the pastより
及び、
●「幽体離脱や臨死体験とは何だ?(2)」(量子脳理論と自己シミュレーション仮説)
2020/5/23 Back to the pastより
を参照。
以上の3つの仮説のうち、「時間に関する不思議現象」の原因として一番受け入れられやすいのは仮説1かもしれないが、Rさんの事例のように「時間の巻き戻し」が客観的な複数の第三者にも観察されるのであれば、それは脳の錯覚だけでは説明がつかない。
仮説2や仮設3の可能性も真剣に検討されるべきだろう。
われわれが当たり前に感じている「時間の概念」は、もしかしたら根本から間違っているのかもしれない。
時間にまつわる不思議な話のアンケートは今後も続けていく。
ほんのちょっとだけでも時間が巻き戻った経験をお持ちの方、時間に関する不思議な体験をした方、お気軽にアンケートにご協力ください。
アンケートはこちらから↓
※スマホからでもPCからでもOK。
※質問は2~3分で回答いただけます。
※最後の質問は自由回答です。ぜひ具体的な体験談や意見をお書きください。なおネット上で体験談を公開して欲しくない場合、お手数ですが最後に(公開不可)と記入をお願いします。