2018/12/26
前回、3回もタームリープを成功させた小説家リーパーの話をご紹介したが、話がまだ途中で考察ができなかったのでその続き。
小説家リーパーさんが登場した「5チャンネル」のスレッドもすでにNo.3が埋まってNo.4が立っている。そろそろいい頃だろう。
まず考察のベースとなる物理理論だが、最近お気に入りの「多世界解釈」を柱にしたい。
※多世界解釈について詳しくは「多世界解釈の勘違い」を参照
いろいろ考察してきて現時点ではこの多世界解釈をベースにした仮説が真実に一番近いと思っているからだ。
ちなみに最近このサイトでもよく紹介している「マンデラエフェクト(マンデラ効果)」も多世界解釈で説明できると考えている。
※詳しくは「マンデラエフェクトの原因とは?」(勘違い?orタイムマシンの影響?)を参照。
さてマンデラエフェクトやタイムリープを多世界解釈でどのように説明できるのか?
いつも同じような説明だと飽きるので、今回はこの宇宙(この世界)を食パンに例えてみた。
※下のイラストが食パンに見えないという人は目を細めて見てほしい・・・。
こんな風にこの宇宙は1本の食パンで、たった1つしかない。
さらに食パンにたくさんの穴(気泡)が開いているように、この宇宙にもたくさんの泡が浮かんでいて、その1つ1つがさまざま宇宙の可能性に相当する。
あなたはというと食パンの奥側(過去)から手前の方向(未来)へとパンの中身(泡)を食べながら移動している芋虫だ。
今あなたが食べているパンの泡があなたにとっての「現在」だ。
ちなみに芋虫はあなた以外にもたくさんいて、同じように食パンを奥(過去)から手前(未来)へ移動しているが、他の芋虫たちは同時にあなたと同じ「今」を体験しているわけではない。
これはアインシュタインの相対性理論から導かれる。芋虫が移動している速度や場所(重力の強さ)が異なれば、それぞれの芋虫に流れる時間は異なるからだ。
※詳しくは「時間旅行入門」のQ4を参照。
芋虫たちにとって、食べる(選択する)前の「今」という可能性は無数にあり、しかもとなりの芋虫が食べた「今」とあなたの「今」は異なっている。
その「今」はシュレーディンガー方程式によって確率的に決められる。
しいて言えば芋虫たちの多くがたくさんシェアしている「今」がこの宇宙の本流になっている。
さてここからが本番だが、この宇宙の食パンは柔らかいので、ゆさぶられたりして変形する。
変形した拍子に泡を食べていた芋虫がとなりの泡に飛ばされることもある。
これがマンデラエフェクト(マンデラ効果)の原因だ。
そしてタイムリープで過去に戻るということは、食パンの手前(未来)側から奥(過去)側へ芋虫の「現在」が移動してしまうことだ。
ちなみに身体ごと移動するならタイムトラベルになり、精神だけが移動するとタイムリープになる。
※詳しくは「時間旅行入門」のQ1を参照。
ここで興味深いのは、タイムリープという現象が存在するならば、あなたという自我は脳が作る意識と切り離されて存在し、さらに自我の記憶がどこかにバックアップされていなければならない。
※詳しくは「時間旅行入門」のQ13を参照
それではあなたという自我を作っているのは何か?
食パンの外側を覆っているパンの耳だ。
パンの耳には「食パンの中身をどのように構成すればよいか?」という設計図が描かれており、あなたという芋虫は設計図通りにホログラフィーのように作られている。
これは、3次元空間の情報は1つ次元の少ない2次元の表面情報で計算できるという「ホログラフィー原理」という考え方に基づいている。
※詳しくは「文系でもわかるホーキング博士の最後の論文解説(3)」を参照。
この仮説から小説家リーパーさんのタイムリープの方法を説明すると、
「明晰夢でリープしたい風景をなるべく正確に再現して、明晰夢を自分でコントロールしないように気をつけて現実にする」
↓
「印象に残っているおいしい過去の泡を思い出してもう1度ホログラフィーとして作り上げ、自我をそのホログラフィーへ移動させる」
というような感じになる。
2018年12月末の現時点で、タイムリープやマンデラ効果という現象が実際に存在するならば、これがこの宇宙の真実の姿なのだと私(BTTP)は考えている。