●「並行記憶(1)(マンデラ・エフェクト)」

 2017/3/3

 

パラレルワールドの記憶イメージ

突然だが、次のニュース記事を見て、納得するものにチェックを入れていただきたい。

 

□DREAMS COME TRUEは以前、メンバー内で結婚していた(ヴォーカルの吉田さん×元メンバーの西川さん or 吉田さん×ベースの中村さん)。 

 

□1970年代に発売されたファンタゴールデンアップルを飲んだことがる。

 

□ラピュタには幻のエンディング(パズーとシータのその後を描いたもの)があり、一度きりだがテレビのロードショーで放送された。 

 

□宇多田ヒカルさんが以前結婚していたとき子宮摘出手術を受けたはずなのに、子供を産んだと聞いて驚いた 。

 

□東京都大田区は、一時期「太田区」と表記されていた。

 

 

これらはすべて事実ではないのだが、2chの書き込みで「自分もそう思っていた」という記憶と現実とのギャップにとまどう人が多かった投稿だ。

 

その代表的なものが、

 

現実と違う自分の記憶『宮尾すすむの記憶スレ後継』

哲学ニュースより

 

20代以下の方はご存知ないかもしれないが、宮尾すすむさんという1980年代に放送された「スターどっきりマル秘報告」や「宮尾すすむのああ日本の社長」というテレビ番組で人気のタレントがいた。

 

宮尾さんは、2011年6月に末期の食道がんが見つかり、それから1ヶ月後に肺炎のため亡くなったのだが、もっと以前、1994年に奥さんを食道がんで亡くした数年後に亡くなっていたのではないか(少なくとも2000年より前)という書き込みが2chにされ、「自分もそう思っていた」という人が次々に現れた。

 

他にも、実際には今もご存命の有名人が(ご本人にとっては縁起でもないので具体的な名前は伏せるが)、すでに亡くなっていたはずだという思い違いを投稿する人もよくいる。中には追悼の特別番組をテレビで確かに見たんだと主張する人までいる。

 

 

この「自分の思っていた記憶と現実とが異なる」という現象について、先日のトカナにも記事が掲載された。

 

●記憶違いはパラレルワールドの影響だった!? 超常現象研究家が主張する“マンデラ効果”が無視できない理由とは?

2017/2/10 トカナより

 

トカナによると、それまで疑問の余地もないと思っていた記憶が、実はまったくの誤りであったという現象を、超常現象研究家のフィオナ・ブルーム氏は「マンデラ・エフェクト(マンデラ効果)」と名づけている。

 

「マンデラ」とはアパルトヘイト撤廃に尽力した世界的指導者であるネルソン・マンデラ氏のことで、2013年に彼が95歳で亡くなった際、テレビのニュースを見た人々が、マンデラ氏は投獄中の1980年代にすでに亡くなっていたはずだと主張する人がかなりいたという。

 

ブルーム氏は、「マンデラ氏が80年代に亡くなっていたはずだ」というこれらの人々の記憶が実は間違いではなく、パラレルワールドに起因するものだ主張する。

パラレルワールドの中にはすでにマンデラ氏が80年代に亡くなっている世界も存在し、一部の人々はそれを“事実”として実際に体験したというのだ。

 

このサイトでは「虚偽記憶」で、われわれの個人的な記憶が社会に同調する形でたやすく変化しがちなことを紹介しているが、

 

「もっともお手軽な過去を変える方法(2)(パラレルワールドはある?)」で、アメリカの理論物理学者ミチオ・カク博士の「デジャヴはパラレルワールドからの情報」という見解を考察し、

 

「はじめて体験する出来事やはじめて訪れた場所」なのに、「前に経験した、前に来たことがある」と感じる既視感覚『デジャブ』は、量子状態にある物質が何らかの要因でデコヒーレンスを起こし、現在の世界の波動状態が弱まって重力の相互作用により他のブレーン(パラレルワールド)に干渉した結果だと推測した。

 

従って、ブルーム氏の主張する「パラレルワールドの"事実"が、一部の人の現実あるいは記憶に紛れ込んでくる」という説も簡単に否定することはできない。

 

確かに以前「ドッペルゲンガーの謎(3)(シミュレーション仮説)」で紹介した

 

●「記憶が2つあるんだが」謎に包まれたヴォイニッチ手稿が読める男の話

2011年8月31日不思議ネットより

 も植物と共生しているパラレルワールドのようだし、

 

先日「UFOと謎の黒い男たち(2)(哲学的ゾンビ)」で紹介した

 

●2年半前に別次元からこの世界にやってきたんだが  

のスレでも、マンデラ・エフェクトについて触れている人がいる。

 

さてブルーム氏が名付けたこの名前、おそらく「バタフライ・エフェクト」に影響されたようだが、こちらは気象学者のエドワード・ローレンツ博士が命名したもので、

 

●バタフライ効果(wikiより)

蝶がはばたいた程度でも、遠くの場所の気象に影響を与える可能性があるという、観測誤差を無くすことができない限り、正確な長期予測は根本的に難しいというローレンツ博士の提言に由来する。

カオス理論で扱うカオス運動の予測困難性、初期値鋭敏性を説明するためのたとえ話である。

 

この「マンデラ・エフェクト」という名前自体は響きもよく、かっこいいのだが、マンデラ氏の件を知らないと、肝心の「パワレルワールドの記憶」という連想がしにくい。

 

後々このサイトのテーマでもあるタイムトラベルとも関連してくるので、このサイトではパラレルワールドの記憶のことを単純に「並行記憶(Parallel Memories)」と呼ぶことにする。

 

次回はこの「並行記憶」をタイムリープをテーマとした傑作SF小説から考察していきたい。