2017/6/16
前回からの続き。
CIAも火星探索のために利用していたというリモート・ビューイング。
意識を身体から切り離し、時空を超えて対象を観察する方法だが、この原理を探るため今まで4回を費やし考察してきた。
一番ネックとなったのが「意識と身体を切り離すことはできるのか?」、そもそも「意識は身体から独立して実在できるのか?」だった。
そこでわれわれの意識を階層化し、自己を認識している表層的な「自我」と自動的に環境と経験に応じて反応する中間層の「無意識」、そして最下層に「魂」を仮定した。
慶応大学の前野教授の「受動意識仮説 」や科学評論家の橋元氏の「意識から生まれる時間説」を考察した結果、表層と中間層の「自我」と「無意識」に関しては脳が作り出しており、最下層の「魂」は、量子もつれによって、脳とホログラフィー宇宙の事象の地平面とがアクセスするための「絆」の機能(クォンタム・アクセス)である可能性が示された。
それではどうやって対象を観察するのか?
実はクォンタム・アクセスを仮定すると、リモート・ビューイングは現実の対象物を観察しているのではないことがわかるのだ。
クォンタム・アクセスの仕組みをもう一度確認してみよう。
普段われわれはホログラフィー宇宙の事象の地平面など見ることも意識することもなく生活している。
それはなぜか?
システム的に見たり意識することができないからだ。
クォンタム・アクセスは事象の地平面からの情報が量子もつれによって意識の最深部にある魂にアクセスするシステムである。
つまりエントロピーが増大する離散的な2次元地平面の情報が、波動関数の収縮によって3次元に収束されることで、情報がわれわれの世界でクオリアに現実化される。
このアクセスは一方通行で、その逆は通常ありえない。
ただしリモート・ビューイングは通常ありえないこの逆のアクセスを行っているのだ。
ホログラフィー宇宙の事象の地平面は、いわばわれわれの宇宙の情報がはじまりから終わりまで描かれた2次元地平面の設計図だ。
前野教授がわれわれの意識を意思のないプログラムに例えているが、誰が(何が)そのプログラムを入力したのかについては答えていない。
※まさかエピソード記憶ではないだろう。生まれたばかりの赤ん坊にイキイキとした時系列をともなった経験ができるはずがない。
コンピュータはプログラムによって命令を実行していくが、事象の地平面の情報をプログラムの元となる「0」と「1」のようなデジタルデータと考えれば、われわれはこの2次元地平面の情報にしたがって深層意識下(魂)にクオリアを創発させているのだ。
そして、何らかの方法でこの逆のアクセスをたどることができれば、2次元地平面の設計図を鑑賞できる。
デジタルデータがただの数列ではじまりも終わりもないように、事象の地平面には時間も空間もない。
この情報を閲覧するということは、われわれの宇宙のデータベースを過去でも未来でも自由に閲覧できるという意味なのだ。
つまりリモート・ビューイングとは、意識を身体から切り離し、時空を超えて対象を観察する方法ではなく、クォンタム・アクセスをリバース(反転)させて、設計図をのぞき見る方法なのだ。
さて原理はわかったが、具体的にはどうやる?
ここで不思議情報のまとめサイト「不思議.net」で話題になった興味深いスレをご紹介したい。
●地球とか人類の謎を異星人から教わった話『人類誕生の鍵を握るアクァッホとは…』
2014/9/12 不思議.netより
体外離脱にチャレンジしていたスレ主は、はじめて7ヶ月ぐらいたった夜、それまで体験したことのない感覚におそわれ、絵の具がごちゃまぜになった極彩色の空間(絵の具空間)を通って、光に包まれた真っ白な空間にやってきた。
そこでアロハシャツを着たマイケル・ムーア似のおっさんに出会う。
スレ主はその空間を夢(あるいは明晰夢)だと思っていたが、ムーア似のおっさんに「ここは夢なんかじゃない」と怒られ、その証拠として地球に連れていかれ、失くしていたヘッドホンが友人の部屋にあるイメージを見せられた。
目を覚ましたスレ主は、昨晩の出来事を現実とは信じられずにいたが、後日失くしたヘッドホンがムーア似のおっさんが見せたイメージ通りに友人の部屋から見つかり、再び絵の具空間へ行ってみたくなる。
チェレンジを続けた結果、1週間後に例の空間へたどりつくことができた。
スレ主はそこで今度は3人のマイケル・ムーアに出会う。ムーアたちはスレ主を見て「アクァッホ」と呼んだ。
「アクァッホ」とは昔火星に住んでいた知的生命体で、われわれ人類の創造主だという・・・。
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私の説明ではとても伝えきれないが、ムーアたちはこのあと「アクァッホ」が火星を脱出し、地球に移り住んで人類を創造し、2大勢力に分かれて地球全体を巻き込む大災害を引き起こすという一大スペクタクル史をスレ主に語る。
その内容がインド叙事詩マハーバーラタやメソポタミア文明の誕生をイメージさせ、世界の真実の歴史は、本当にこの通りではなかったのかと思ってしまうほどリアルである。
いつかこの話の考察もしてみたいが、かなりの長編なので詳細は省き、リモート・ビューイングに関係のある箇所を抜き出してみた。
まず火星人「アクァッホ」が、「リモート・ビューイングで過去を見る方法(1)」で紹介した過去の火星の光景と火星人の脱出イメージと重なる。
さらに絵の具空間を通ってムーアが、グーグルマップから目的地を拡大するように地球から日本へとイメージを拡大していき、失くしたヘッドホンが友人の部屋にあるのを見せた。
これはリモート・ビューイングで対象を探し、観察する方法とよく似ている。
つまりこれがクォンタム・アクセスなら、ムーアが通った絵の具空間、もしくはたどりついた光に包まれた空間は、ホログラフィー宇宙の事象の地平面ということになる。
※絵の具空間や光の空間は「空間」なのだから3次元で2次元地平面とは違うじゃないかと思われるかもしれないが、ホログラフィー原理では事象の地平面を2次元地平面と便宜的に呼んでいるだけで、実は地平面が2次元である必要はない。なぜなら時間も空間もないデジタルデータの世界なのだから。
他にも、ムーアたちの住む星は、望遠鏡などのレンズで拡大する方法では観測することができず、過去の地球人は違う方法でムーアの星を観測していたそうだ。
レンズで拡大する方法=一般的に使われている「光学的な観測」ではなく、やっと研究がはじまったばかりの「重力波による観測」かもしれないが、過去の地球人にそんな技術があったとは考えにくい。
それよりもむしろ、シャーマン的な呪術や薬草などの組み合わせによる体外離脱によって星を観測していた方が想像しやすい。これもリモート・ビューイングを連想させる。
それではこのスレ主が実践した体外離脱のやり方をご紹介しよう。
(1)実践前の30分はスマホなど目に刺激になるものも見ない。
部屋の明かりは豆電球にしておく。
この状態で30分程度リラックスして過ごしたあと、瞑想などで心をニュートラルな状態にする。
(2)横になり薄目で天井の豆電球見ながら、「ふわぁっ」と電球が見える感じで瞑想してると、耳鳴りがして腰から胸にかけて浮遊感がきたら成功!
(3)後は身をまかせて、部屋の壁が極彩色の「絵の具空間」に変わっていくのを楽しもう。
ポイントは本気モードで挑むのではなく、なんとなくで続けた方がうまくいくらしい。
スレ主いわく、飽きてきた頃にできるようになったそう。
5回もかけたわりに「ふわっ」としたやり方だが、誰にでもチャレンジできる方法なので、試してみたい。