2017/4/15
「キップ・ソーン博士のタイムマシンが実現?でも触れたが、「過去へのタイムトラベルなど実現不可能」と主張する人はよく「人類の歴史上で、タイムマシンに乗ってやって来たという未来人の記録が残っていない」ことをその理由にあげる。
「未来人がやってきた記録がない」→「過去に戻るタイムマシンは発明されない」という論法は少々強引だと思うが、あるサイトで投稿された質問、
「今後どれだけ科学が発達しようとも、過去へ行けるタイムマシンは未来永劫絶対に発明されないと思います。
何故なら、人類の歴史上タイムマシンに乗って、未来からやって来たという者が現れたという記録が一つとして残っていないからです」
に対して、たくさんの興味深いレスがついた。
第4研究室の掲示板より
このレスを【過去へのタイムトラベルは不可能】派の意見と【過去へのタイムトラベルは可能だが、何らかの理由で制限または隠蔽されている】派の意見に整理したのでご覧いただきたい。
なお※の注釈はBTTP(私)が補足したもの。
【過去へのタイムトラベルは不可能】派
・タイムマシンは未来には行けるが過去に行くことが(技術的・原理的に)できない。
・過去に戻るためには光速度を超える必要があり、(相対性理論の光速度不変の法則により)光速を超えることは不可能だからタイムマシンは発明されない。
・地球は自転や公転をしているので、タイムマシンは「時間」だけでなく「座標」も移動する機能をつけないとタイムトラベルしても宇宙空間に放り出されてしまう。「時間」は戻せるが「空間」を移動する技術が完成しない。
→※相対性理論によれば「時間」と「空間」は同じようなものだから、時間操作が可能ならば空間操作も可能だろう。
・すでに過去は確定しており干渉することはできない。それでも過去に戻るということは新しい歴史世界、われわれのいる世界とは異なるパラレルワールドに行くことになる。それは「世界間の移動」であり、「タイムトラベル」ではない。
・量子力学では時間反転を禁じる法則はないので量子サイズでなら可能。人間のようなマクロサイズでは不可能。
【過去へのタイムトラベルは可能だが、何らかの理由で制限または隠蔽されている】派
・身体ごと戻ることはできず、過去を見るだけのマシンしか開発されない。
→※このサイトの「過去を見るタイムマシンの作り方」を参照。
・タイムマシンを設置した時点までしか過去をさかのぼることができない。
→※このサイトの「キップ・ソーンのタイムマシンが実現」を参照。
・過去に戻るためのタイムマシンには性能に限界があり、10年前や20年前までしかさかのぼることができない。
→※技術が進めば可能ではないか?
・実はUFOが未来人が乗ってきているタイムマシン。ステルス機能が備わっており普段は見えないが、たまたまステルス機能をOFFにしているときに目撃されたのがUFO。
・実際はやってきているのだが、未来の技術によって「未来人がやってきた」という証拠がわれわれの記憶や世界から消去されている。
・何らかの作用によって未来人が過去でやったことは「修正」される。
・未来人は「我々の五感で知覚できる存在」とは限らない。
→※アーサー・C・クラークの小説「幼年期の終り」のように進化が進むと肉体を捨てて精神的な存在になるという意味か? もしくは記憶や脳の機能をすべてをコンピュータに移してAI人格になるという意味か?
・タイムトラベルは裸でないと不可能だから、未来人であるという証拠が未来から持ってこられない。
→※物的な証拠でなくても予言などの形で証明する方法はあると思う。
・パラドックスが起こるからタイムマシンの製造自体が禁止されている。
・過去へのタイムトラベルは法律で禁じられている。
→※どの世界にも「例外」や「抜け道」はあるはずなので、「法律で禁止されている」という理由でタイムトラベルが不可能と判断するのは早計である。
・過去の世界をシュミレーション上で忠実に再現することができれば、ある意味それがタイムマシンである。
→※たしかにARの技術が進めば可能だと思うが、それは「過去の世界を体験できる」だけで、本当の意味でのタイムトラベルではない。
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以上が主だった意見だが、たくさんのレスがついており皆この質問に興味を持っていることがわかる。
ところで、このサイトのテーマは「タイムトラベル」であり、特に過去に戻る方法を探求することだ。
過去に戻るタイムマシンの存在を否定されることは、このサイトの存在を否定されるに等しく、非常におもしろくない。
だから少々ひねくれてみよう。
「未来人がやってきた記録がない」→「過去に戻るタイムマシンは発明されない」という前提部分の、
「未来人がやってきた記録がない」を否定することはできないか?
ということで、タイムトラベラーの痕跡をネット上で探してみた。
2013年10月31日 カラパイアより
このサイトでも紹介している、現時点で世界で最も有名なタイムトラベラー「ジョン・タイター」をはじめ、過去の写真にその時代にはとても似つかわしくない現代的な格好をした人物が写っている事例や、1920年代から30年代の映像に携帯電話らしき機械で会話する様子が映っている事例などが紹介されている。
なかでもアンドリュー・カールシンという男性がたった2週間で3億5000万ドル以上もの儲けを株取引で稼ぎ、インサイダー取引の疑惑で逮捕されたが、そのときの弁明で「自分は200年以上先の未来からやってきたタイムトラベラーだ。だから株価の動きが事前にわかっていたのだ」と告白した事例は興味深い。
2017年3月31日 不思議.netより
つい最近掲載された記事で未来へのタイムトラベルだが、「1932年生まれで、25歳」という男が2006年のウクライナに出現した話。
空に釣鐘のような奇妙な物体(UFO?)が見えたので夢中で写真を撮っていたら、気づいたら、見知らぬ町で迷子になっていたという。
男は警察に「浮浪罪」の疑いで逮捕され、精神鑑定を受けたが、持っていたカメラは1953年製にもかかわらず新品同様で、奇妙な物体を写したというフイルムも1958年に製造されたものだった。これは男の主張と整合性があうし、精神鑑定の結果も異常がなかったそう。
●「8分違いのパラレルワールド」の存在がニセ硬貨事件で証明された!? 異次元トラベラーに直撃取材!
2017年3月16日 トカナより
正確にはタイムトラベラーではないが、今年の3月14日、北海道函館のコンビニで偽硬貨を使用した男が逮捕された。
男が使用したのは1万円硬貨で、しかも昭和65年という刻印がされていたそう。
ご存知の通り昭和は64年で終わっており、昭和65年という年は存在しない。
しかしトカナでは匿名の人物からの情報として、これこそが実在する「8分違いのパラレルワールド」の証拠だと紹介している。
「これはおもしろい!」とさっそく関連のニュースを調べたが、この1万円硬貨には穴が空いており、それが紐かキーホルダーを通すためと考えられ、残念ながらおみやげ用に作られたジョークグッズの類と思われる。
2017年3月15日 ゴールデンタイムズより
気を取り直して、さらに次のような驚くべきエピソードもある。
宇宙NEWS LETTER 2012より
環境保護の弁護士アンドルー・バシアゴという人物が、プロジェクト・ペガサスという1960年代~70年代にアメリカでおこなわれた極秘実験によって、1863年にタイムトラベルしたという。
リンク先のサイトには、150年以上も前に撮影されたというモノクロの写真に、長髪で現代的な雰囲気の少年(少年時代のバシアゴ氏らしい)が写っている。
あまりにも途方もない話だが、実は最近情報公開されたCIAの文章の中にこのプロジェクトに関連のありそうな書類が見つかった。
●CIAが火星探索に超能力者を利用していた。そこで見たものとは・・・
2017年02月27日 カラパイアより
これについては後日あらためて詳しく紹介するつもりだ。
これ以外にも2chのオカルト板等を探せば、噂の2062未来人をはじめとして、さまざまな未来人エピソードが見つかる。
だが、残念ながら「本物の未来人がやってきた!」と断言できるエピソードは今だ発見できていない。
だからこのサイトの使命として、これからも未来人と過去にタイムトラベルする方法を探していく。