2022/9/3
「タイムリープ(TIME LEAP)」は、日本語で「時間跳躍」と訳され、自分の意識だけが、過去や未来に時間移動する現象だ。
このサイトを開設した2016年5月から今までに2回、その時点で一番可能性の高い「タイムリープの方法」を紹介してきた。
●「現時点で一番可能性の高いタイムリープする方法」(2020年度版)
※スピリチュアルな方法や海外で人気の方法を紹介。
●「現時点で一番可能性の高いタイムリープする方法」(2019年度版)
※明晰夢を使った方法を紹介。
そして今回、2022年9月時点で、私が一番可能性が高いと考えているタイムリープの方法は、「明晰夢を使って4次元から3次元の自分を観測し、その中に入り込む方法」だ。
動画はこちら↓
何を言っているかわからない?
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まずは、いままで6年以上にわたる考察から、私が考えている「タイムリープの仕組み」を説明したい。
フロイト、アドラーと並んで20世紀を代表する心理学者、カール・グスタフ・ユング。
ユングは人の意識を、その深さで3つのレベルに分けた。
私を私だと感じる表層的な自我、その奥にある個人的無意識、さらにその奥にある人類に共通する先天的な意識「集合的無意識」だ。
たとえば世界中にはいろいろな神話や伝説があるが、遠く離れた場所なのによく似た共通点が見つかる。
ユングによれば、人々の心の中には過去から受け継がれてきた共通するイメージがあり、それを「元型」と呼んだ。そして元型は、集合的無意識から形作られると考えた。
実際にこの集合的無意識を調べる実験「地球意識プロジェクト」が世界規模で行われてる。
もう1つご紹介したいのが「われわれの行動を支配しているのは、ほとんど無意識だ」という仮設だ。
慶応大学の前野隆司教授は、意識を、自分を認識している自我と脳のニューロンが自動的に反応する無意識に分け、実は無意識が主体で、自我は受動的なものだという「受動意識仮説」を提唱している。
われわれは皆、反応によってそれっぽくふるまう「哲学的ゾンビ」にすぎず、「今、起こっている出来事を、自我が観測しているだけ」なのだという。
※「哲学的ゾンビ」とは、見た目や反応はまったく人間と変わらないが自我(主観的意識・クオリア)を持たない人間。オーストラリアの哲学者デイヴィッド・チャーマーズ博士が発表したクオリアの思考実験で有名になった。
でも、それが正しければ、われわれの自我とは何なのか?
われわれは昔、ほかの動物と同じように個人的無意識だけで行動する存在だった。
しかし進化していく過程で、自分と他人との違いに気づき、自我という概念を作り上げた。
ここでユングの仮説に戻ると、もともと集合的無意識が元にあり、その上に個人的無意識があり、さらにその上に自我を作り上げたことになる。
つまり、自我は集合的無意識の一部なのだ。
さらにもう1つ、ブラックホールの研究から発展した「ホログラフィー原理」という理論がある。
3次元空間の情報は、その境界にある1つ下の次元、2次元の平面に蓄えられるという理論だ。
集合的無意識の一部である自我が観測したとき、宇宙の果てに2次元の宇宙の地平面から、量子もつれによってこの3次元世界が構築される。
そしてホログラフィー原理に従えば、自我の元である集合的無意識は、1つ上の次元「4次元」に存在するはずだ。
集合的無意識の一部である自我が、4次元方向から視点を変えて、現在とは異なる時間「過去」や「未来」を観測する現象が「タイムリープ」なのだ。
ところで4次元方向とはどこにあるのだろう?
次元とは、一言でいうと「空間の広がり」だ。
0次元は点で、移動不可な空間。
1次元は線で、前後に移動可能な空間。
2次元は面で、前後左右に移動できる。
そして3次元は立体で、前後左右と上下に移動できる空間だ。
3次元空間の座標軸をそれぞれX、Y、Zとし、4つ目の軸をWとすると、それぞれの軸は垂直に直交している。
この4つ目の軸W(4次元)をわれわれの3次元空間で想像するのはなかなか難しいが、以下の順番でイメージしてほしい。
「4次元を見る方法」の動画↓
まず3次元の立方体をイメージして、それにX、Y、Zの軸を加える。
そのイメージを平面の紙に書き写し、鉛筆を1本用意してX、Y、Zの真ん中に立てる。
この鉛筆の先、奥から手前に迫ってくる方向が「4次元」だ。
つまり4次元は、普段われわれが観測する外側とは逆の方向、内側の方向にあるのだ。
以上を踏まえて、いよいよ「現時点で一番可能性の高いタイムリープする方法【2022年度版】」を紹介する。
いままでの考察から「集合的無意識のある4次元から、違う時間を観測する」ことでタイムリープができる可能がわかった。
その具体的な方法として、人生で4回もタイムリープを経験しているSさんから重要なヒントをいただいた。
一言でいえば「明晰夢で3次元の自分を正面から見て、その視界を逆にたどる」のだ。
これはつまり、普段われわれがこの世界を観測しているのと逆の手順、外側から内側へと向かう方向へ入り込むのだ。
3次元の自分見て入り込むイメージ動画↓
タイムリープが話題になるきっかけとなった初代やその方法をマネて4日前にタイムリープし予言を当てた人も、夢の中で三人称視点で自分を見つめ、体の中に意識を入り込ませたと言っている。
でもなぜそれが、タイムリープにつながるのかわからなかった。
今回紹介した仕組みを元に考えて、やっとそれがわかった。
初代や4日間リーパーは、おそらく自分の正面から、視界と逆の方向をたどって内側に入ったのだ。
ちなみにこの方法で重要なのは「自分の姿を3次元で見ること」だ。
なぜ、普段われわれが見ている鏡などではダメなのか?
鏡に映る姿は2次元だ。われわれが住むこの世界では、3次元の自分を見る機会は、それこそドッペルゲンガーにでも出会わない限りほとんどない。
でも夢の中、特にリアリティーのある夢「明晰夢」ならそれが可能だ。
もちろん眠っている自分の姿を見下ろす幽体離脱でもいい。
※私は幽体離脱や体外離脱と呼ばれる現象は明晰夢の延長だと考えている。
だからいずれにしても、明晰夢からはじめればいいのだ。
それでは具体的な方法を説明する。
深い眠り、ノンレム睡眠のときには脳を、外界の情報から切り離しやすいと言われている。
その状態なら脳を、時間が流れているという錯覚から、切り離すことができるかもしれない。
4回タイムリープを経験したSさんも、覚醒状態のまま睡眠に入るやり方を提案している。
まず行きたい過去や未来の状況をイメージしよう。
たとえば亡くなった人と夏の海へ行ったときに戻りたければ、部屋の温度を暖かめにし、波の音を流し、眠る前に潮の香りをかぐ。
戻りたいときのことを、視覚以外の情報、音、匂い、肌ざわりなど、体全体で思い出す。
それから目を閉じ、戻りたい過去の状況を想像しながら、体を動かさないようにする。
うまくいけば、意識をたもったまま、睡眠状態に入ることができるはずだ。
でも、これがなかなか難しい。そこで、とっておきのテクニックをご紹介する。
「WILD(Wake Induced Lucid Dream)テクニック」とは、海外で、明晰夢を見る方法として有名なテクニックの1つだ。
4つのステップを使って、目が覚めている状態から直接明晰夢に入る。
【ステップ1】体をリラックスさせ、目を閉じる。
WILDテクニックの重要なポイントは、実際に眠っているのと同じ状態に体をもっていくことだ。
頭のてっぺんから足のつま先まで、少しずつ力を抜いていく。これには、体の部分ごとに意識を集中させ、それから力を抜いていく「分割弛緩法」がオススメだ。
なるべく体を動かさず、じっとしたままでいる。
【ステップ2】マインドフルネスな状態で体の感覚を観察する。
次に心を「マインドフルネスな状態」に保ち、つま先から頭のてっぺんまで体の感覚を観察する。このとき奇妙な音が聞こえたり、幻覚が見えることもあるが、それはまったく無害なので、安心して観察を続けてほしい。
【ステップ3】奇妙な音や幻覚が見えても、リラックスした状態を維持する。
観察を続けていくと、体が急に軽くなったり、チクチクしたり、体が勝手に動くように感じる。カラフルなパターンや無数の小さな光が見えたり、奇妙な声や音が聞こえることもある。
このときはあわてず落ち着いて、リラックスした状態を保つことが大切だ。
ゆっくり深く呼吸し、力を抜いてじっとしている。
【ステップ4】前に進むイメージを想像する。
最後に、歩いたりジョギングしたり、階段を登るようなイメージを、少なくとも5分続ける。
そのイメージがリアルに感じられるようになれば、明晰夢状態に近づいている。
ただし無理やり明晰夢に入ろうとあせってはいけない。
自然に引き込まれていけば、やがて明晰夢がはじまるはずだ。
※WILDテクニックについてさらに詳しい説明は「30%が成功した「明晰夢を見る方法」(note)」を参照。
なお、WILDテクニックは数分で成功することもあれば、1時間かかることもある。
WILDテクニックを試すときは、いつもより30分から1時間、早めにベッドに入ることをおススメする。
また、明晰夢は人によっては疲れを感じることもあるので、次の日が休みなど、睡眠時間に余裕のあるときにお試しください。
そして、明晰夢で自分の姿を発見したら、正面からその視界に入ってほしい。