2017/9/25
このサイトは、ネットで噂されているタイムトラベルやタイムリープといった不思議な現象のうち、その0.01%でも真実ならどのような原理や仕組みで起こるのか?を考察している。
不思議な現象を科学で考察というと、一般的にはトンデモ扱いして科学的に否定するようなアンチオカルトサイトが多いが、あくまでもその現象が真実だと仮定した場合、どんな原理で可能なのか?をポジティブに考えている。
そんな考えの人は少数派だと思っていたら、2chを検索して面白いスレを見つけた。
2ちゃんねるより
スレには「リモート・ビューイングで過去を見る方法(3)」で紹介してる「エピソード記憶が遺伝する可能性」を示したアメリカエモリー大学のマウスを使った実験や、親しい知人の死を感じとる「虫の知らせ」が量子もつれによって説明できるのでは?など、興味深い話題もあった。
中でも、次の話には考えさせられた。
2012/3/16 スプートニクより
ロシアのカムチャッカ半島で火山跡から金属製の歯車のような化石が発見されたというニュース、以前どこかで読んだときには、現代の腕時計の中身のような精巧な歯車が残っていることから、アンティキティラ島の機械(wiki)をしのぐはるか古代にこのような歯車を作ることのできる文明があったのかと驚いた。
しかしスレの話によると、この記事は捏造されたものだという。投稿のリンクをたどると「超常現象の謎解き」というサイトにいき着いた。
2016/4/19 超常現象の謎解きより
歯車の化石を発掘・分析したというたロシアのサンクトペテルブルク大学の考古学者は実在せず、写真に写っていたのは「ウミユリ」という植物のユリに似た海洋生物の化石の写真を拡大してトリミングしたものだったそうである。
この「超常現象と謎解き」というサイトは、金縛りや心霊現象、UFOやUMAといったあらゆるオカルト現象を科学的なアプローチで根拠となるデータとともに解説しており、とてもわかりやすい。
運営者の本城達也氏いわく、超常現象などを調べているのは「わからないから」「もっと知りたいから」で、これほど大きく興味を惹きつけるものは他にないとのこと。頭からオカルトを否定してないのも好感が持てる。
本城氏は超常現象を調査する団体「ASIOS」が出している「UFO事件クロニクル」や「映画で読み解く『都市伝説』」などでもオカルト現象の謎を解明する記事を書いている。
さて、不思議.netにも以前、こんな記事が掲載されていた。
2016年07月10日 不思議.net
興味深かったのは、記事にあった「コリジョンコース」という現象。聞いたことのない名前だが、見通しのよい交差点で視界も良好なのに、そのまますすめば衝突してしまう2台の自動車が、回避行動をすることなく衝突してしまう現象。またはそれが頻発する場所のこと。
(chiikinokizuna氏のYouTube動画より)
wikiによれば、人間の目は動いているものに比べて静止しているものを見つけにくいらしく、コリジョンコースのような見通しのよい場所だと相手の車が背景と一体化してしまい、直前まで気づかず、互いが交差点に進入して衝突してしまうという。
実際にコリジョンコースが原因とされる事故は自動車以外にも飛行機事故でも起こっており、原因が解明されていない昔ならば、見通しのよい交差点で事故が多発すれば「幽霊」とか「呪い」のせいにされていたかもしれない。
また不思議.netの記事には「ファフロッキーズ」も触れられていた。
ファフロッキーズとは魚やカエルなど、降るはずもないものが空から降ってくる現象のことである。
竜巻によって海で巻き上げられた魚が上昇気流に乗り運ばれて落下したという説や、鳥などに運ばれたという説があるが、海や川の生物が混合して局所的に落下するとは考えにくく、鳥が運んだにしても大量なケースもあり、原因は解明されていない。
「ファフロッキーズ」とえいば山本弘氏の代表作「神は沈黙せず」にも登場する。山本氏といえば、オカルト現象などの「トンデモ」を科学的に否定する「と学会」の代表としても有名だ(現在は代表を退いている)。
「トンデモ本の世界」をはじめて読んだときは、UFOやノストラダムスといった子供の頃から慣れ親しんできた世界の謎があまりにも簡単にあばかれてしまい、とてもショックだったのを覚えている。一時は(大切な夢を壊した)敵のようにさえ思っていたが、山本氏の思いをブログで読むと、「と学会」の活動はオカルトをバカにするのではなく世の中のトンデモを楽しむためにはじめたもので、妄想や根拠のない話の真相を究明していくという趣旨は共感できた。
実際にと学会の会長をやめたのも「楽しいだけじゃなく、ストレスが増えてきた」ためらしい(山本氏のブログより)。
タイムトラベルやタイムリープを相対論や量子論で考察というのならば、数式に基づいて仮説を立て、検証可能な方法を提示するのが本来のやり方だが、私の力不足によりそのレベルにまで到達できていない。
ならばこそ「否定するのではなく、それが真実ならばという前提で、ポジティブに原理を考えてみよう!」というスタンスで、これからも楽しく考察を続けていきたい。