●「タイムリープ実験2」(集合的無意識でタイムリープにチャレンジ!)

2021/12/12

 

今回は、2021年12月18日土曜日の夜に予定している「タイムリープ実験2」について紹介する。

 

この実験は、心理学者ユングの提唱した「集合的無意識」をもとに、たくさんの人で同時にタイムリープに挑戦し、その成功確率を高める実験だ。

 

●Youtube動画はこちら↓


ちなみに今回のタイトルが「タイムリープ実験 2」となっているのは、以前に1度、タイムリープに関する実験を行っており、今回が2回目だからだ。 

前回の「タイムリープ実験1」について

1回目の実験は、2020年3月13日から6月20日までの100日間、22名の方にご参加いただき実施した。

なおタイムリープとは、意識だけが体を離れ、過去や未来へ時間移動する現象だ。

ネット上などではたくさんの体験談があるが、その現象が本当に存在するかはまだわかっていない。

それを調べるために、タイムリープが話題になるきっかけとなった「初代」と呼ばれる人の、明晰夢を使ったタイムリープの方法で100日間トライアルした。

 

具体的な方法として、まず、夢の中で今自分は夢を見ていると気づく「明晰夢」を見られるように訓練し、夢の内容を思いのままコントロールできるようになったら、行きたい過去や未来の世界を夢の中で作り出す。

そして過去や未来の世界を何度も体験し、夢の世界が現実の世界よりもリアルになったら、最後は夢を現実に変える。これを3つのステップに分けた。

 

まず「ステップ1」で、夢の中で夢を見ていることに気づく「明晰夢」をトレーニングする。

明晰夢を1回でも見ることが、ステップ1の目標だ。

 

次に「ステップ2」で、夢の内容を思いのままコントロールする訓練をする。

夢をコントロールして、行きたい過去や未来の世界に入ることがステップ2の目標だ。

 

最後に「ステップ3」で、明晰夢を「ノンREM睡眠」で見ることにチャレンジする。

「ノンREM睡眠」で明晰夢を見て、行きたい過去や未来の世界に入り、その記憶を持ったまま目覚めることがステップ3の目標だ。

「ノンREM睡眠」とは、寝始めてから約90分後、その後90分ごとに訪れる深い眠りのこと。

ノンREM睡眠とREM睡眠
ノンREM睡眠とREM睡眠

「ノンREM睡眠」とは逆に「REM睡眠」という浅い眠りがあり、夢、特に明晰夢は明け方の、REM睡眠の方が見やすいと言われている。でも実は、ノンREM睡眠でも、夢を見ている。その夢を、目覚めてから思い出すのが難しいだけ。

 

睡眠には、意識を外界から切り離し、脳を休息させたり、記憶を整理したりする働きがある。

タイムリープとは、意識が体を離れて時間移動する現象だが、そのためにはまず「意識」

を「体」や「時間」と切り離さなければならない。

眠りの深いノンREM睡眠なら「意識」と「体」だけでなく、「意識」と「時間」も切り離されやすくなるのでは?と仮設を立て、時間と切り離された意識が、過去や未来のタイムラインとつながる現象を「タイムリープ」と考えた。

 

実験の結果、22名の参加者のうち7名、つまり30%以上がタイムリープの入口となるステップ1の「明晰夢を見ること」に成功した

ステップ2に6名の方が進み、1名が夢のコントロールに成功した

けれど、ステップ3の夢をコントロールして、行きたい過去や未来の世界に入った人はいなかった

「タイムリープ実験2」にいたるまで

最初の実験結果を分析した後、もっとたくさんの人でタイムリープに挑戦すれば、その成功率が上がるかもしれないと考えた。

明晰夢を見て夢をコントロールできる人が増えれば、行きたい過去の世界を体験できる人が増える。

その中にはもしかしたら、ノンREM睡眠で過去の夢を見て、その記憶を持ったまま目覚める人が現れるかもしれない。

私のYoutubeのコメント欄で「みんなで日を決めて、同時にタイムリープに挑戦したら、成功確率が上がるのでは?」と提案をいただき、「これは!」と思い立った。

 

みんなで「同時に」実験する理由は、心理学者のユングが提唱した「集合的無意識」に基づいている。

集合的無意識とは?

ユングは人の意識を、その深さによっていくつかのレベルに分けた。

私を私だと感じる表層的な「自我」、その奥にある「個人的無意識」、さらにその奥にあるのが、人類に共通する先天的な意識「集合的無意識」だ。

ユングの意識レベルの図
ユングの意識レベルの図

 

たとえば、世界中にはいろいろな神話や伝説があるが、遠く離れた場所なのによく似た共通点が見つかる。

ほかにも日本の土偶などが特徴的だが、ふっくらとした体型の女性に母性を感じたり、きびしく諭す賢者に父親の姿を感じたりする。

 

ユングによれば、人々の心の中には、過去から受け継がれてきた共通するイメージがあり、それを「元型」と呼んだ。

そして元型は、集合的無意識から形作られると考えた。

 

実際に、集合的無意識が影響を与えるかどうかを調べる実験が行われている。

 

1997年からアメリカのプリンストン大学ではじまった「地球意識プロジェクト」では、世界中に乱数発生器を設置して地球規模の出来事との関係を調べている。

 

乱数発生器は「0」と「1」をランダムに発生させる機械で、普通なら0も1も、同じ確率で現れる。

しかし世の中で人々の心を揺さぶる出来事が起こったとき、この確率に偏りが見られた。

 

たとえば、2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロのとき、普段のときから大きくデータが逸脱した。

 

このようなデータの偏りは、2011年3月11日に起こった東日本大震災でも見られている

 

ほかにも人々の集合的無意識が、機械に影響を与えたといえる実験が行われている。

アメリカのノエティック科学研究所では、2012年から2016年の間、ネバダ砂漠で、巨大な人形を燃やす「バーニングマン」というイベントに乱数発生器を設置して調べた。

バーニングマンのイメージ/Wikimedia Commonsより
バーニングマンのイメージ/Wikimedia Commonsより

クライマックスで巨人に火が放たれ、7万人の観衆が興奮した瞬間、乱数発生器に異常値が検出された

 

つまり、ある物事にたくさんの人が同時に意識を集中させると、物理的な影響を及ぼすことができるかもしれないのだ。

実験日が「12月18日」の理由

実験日を2021年12月18日にしたのは、直近で「満月になる週末」だったからだ。

 

今回もタイムリープの方法は、明晰夢をメインに考えている。

もちろん各自で、自分の好きな方法を使ってもらえばいいし、明晰夢にしても最終的な目標は「深い眠りのノンREM睡眠で見た夢を思い出す」ことだ。でも、まず明晰夢を見る必要がある

 

明晰夢を見やすくなる日を調べていたら、アメリカのワシントン大学が行った調査で、月の満ち欠けが睡眠に影響をあたえるという実験を見つけた。

ワシントン大学の神経生物学者、オラシオ・デ・ラ・イグレシア博士たちの研究チームは、電気の通っていない地域や都会に住む人など、広範囲の500人以上の被験者に協力してもらい、月の満ち欠けのサイクルが人々の睡眠に及ぼす状況を調べた。

 

すると、住んでいる地域に関係なく、満月の数日前から睡眠時間が減っていき、満月の前日に一番減少し、その後に増えていくパターンが見られた。

 

もちろん、明晰夢も含めて夢というのは、眠りが深いときよりも浅い時の方が見やすい。

直近の満月を調べたら、12月19日の日曜だった。

ただ、タイムリープの実験は睡眠に影響を与える可能性があるので、できるだけ休みの前日がいい。先ほどのワシントン大学の調査でも、満月の当日より、その前日の方が一番眠りが浅くなる。

したがって実験日を12月18日(土)に決めた。

「タイムリープ実験2」アンケート

タイムリープ実験2に参加いただいた方は、翌日12月19日以降で、ぜひ下記のWEBアンケートにお答えください。

 ※1~2分で回答できます。アンケートは2021/12/19~12/25まで受付中。

 

 

なお、万が一過去へのタイムリープに成功に成功したら、ぜひその世界で実験をした日の2021年12月18日まで待って、アンケートに成功報告をお願いします。

 

ちなみに、この世界と違う世界線に行ってしまったら、実験自体がなくなってしまうと心配されるかもしれないが、おそらくその世界線でも、私はこの実験をしている。

 

なぜなら「ホーキング博士の最後の論文」でも「パラレルワールドは、この世界とまったく違う世界になることは少なく似た世界になる可能性が高い」と報告されている。

 

今回の実験では、目指す過去や未来の夢を見られただけでも成功だ。それが明晰夢なら、本物と同じくらいリアルな体験ができる。いわゆる「バーチャル・タイムリープ」だ。

 

なお「明晰夢を見る方法がわからない」という方もいると思うので、前回の実験を元につくった「30%の人が明晰夢に成功したnoteの有料記事の大部分を12月18日まで無料公開する。ぜひご参考ください。

※「タイムリープ実験2」は睡眠に影響を与える可能性があるので、未成年者は参加をご遠慮ください。また統合失調症のような心因性障害やナルコレプシーのような睡眠障害を患っている方は、睡眠に悪影響を与える可能性があるのでご遠慮ください。