●「初めて撮影されたブラックホールの画像が2年前に予言されていた?」(おれちが氏の次元位論)

2019/4/13

 

花びらブラックホールイメージ

4月10日世界同時に発表された「ブラックホールの撮影に初めて成功」というニュースを見て興奮したと同時に「あれ? 確かずっと前に撮影されてなかったけ?」と奇妙なデジャヴ(既視感)を感じてしまった。

 

「イベント・ホライゾン・テレスコープ(EHT)」という地球上の複数の電波望遠鏡をネットワークで結び、1つの巨大な望遠鏡として使う壮大なプロジェクトもどこかで見たぞと。

 

さっそくうちのサイト内を検索したところ、2年前の記事が見つかった。

 

●「2ちゃんねる発!予言を次々に的中させる次元位論とは?(1)」(イベント・ホライズン・テレスコープ)

2017/4/21

 

●「2ちゃんねる発!予言を次々に的中させる次元位論とは?(2)」(階層化された次元)

2017/4/28・2017/5/18追記

 

2つ記事の内容を簡単に紹介すると、当時の2チャンネル(現在の5ちゃんねる)に立ったスレッド「30代のサラリーマンの頭の中に、知らない間に宇宙論とか量子力学に関する物理学の知識が入り込んでしまった」という話を考察している。

 

●俺の知識が今の科学と違う

5チャンネルより

 

しかもその知識「次元位論」は現在の物理学とは異なる未知のもので、1歩先を行っているという。

 

 

なぜこんなネット掲示板の話が「ブラックホールの撮影に初成功」という科学的偉業と関連するのかだが、このスレッドを立てた主(以下スレッド内の呼び名から「おれちが」氏とする)が、次のような発言をしているからだ。

 

201:おれちが ◆0KfWEGcjwk:2017/02/27(月) 17:52:11 

~ 中略 ~

最近ニュースみて気付いたこと。 

近いうちに事象の地平面を観測した画像が出てくるらしい。 

学者の予想では赤い靄のように見えるだろうということだけど、 

花弁というか波紋のような画だったと思う。 

 

 

おれちが氏がこの投稿をしてからEHTの観測がはじまったのは1ヶ月後のこと(2017年4月5日)、

 

●EHTによるブラックホールの撮像観測スタート!

EHT-Japanより

 

そして実際に撮影されたブラックホールの画像が公開されたのは2年以上もたった2019年4月10日。

 

「近いうちに」というのは間違っていたが、「花弁というか波紋のような画だった」という表現は今回撮影された画像をとても正確に表しているのではないか?

初めて撮影されたブラックホールの画像(EHT Collaborationより)
初めて撮影されたブラックホールの画像(EHT Collaborationより)

 

学者が予想していた赤というよりはオレンジ色だが、ブラックホールシャドウ(中央の暗い部分)の周りに輝くオレンジは霞んでいて、おれちが氏が例えたように花びらや波紋のように見える。

 

ちなみにオレンジの色は実際のブラックホールを肉眼で見たときに見える色ではなく、光の強さを表現するために研究者が付けた色だ。

※実際のブラックホールの周囲の輪は青か赤みがかった白に見えるという。

 

●なぜ初めてのブラックホール写真がオレンジ色のリングなのか

2019/4/10 LIVE SCIENCEより

 

今回撮影されたのは、地球からおよそ5500万光年の距離にある乙女座M87銀河の中心にあるブラックホールだ。

 

地球上の8つの電波望遠鏡をネットワークで結び、2017年4月の4日間に撮影されたデータを2年近くかけて解析した成果だ。

地球上を結ぶEHTのネットワーク(NRAOAUINSFより)
地球上を結ぶEHTのネットワーク(NRAOAUINSFより)

撮影されたのが2年も前なのに画像解析に時間がかかったのは、それぞれの望遠鏡が生み出すデータが1日あたり350テラバイトと膨大だったからだ。

 

●史上初、ブラックホールの撮影に成功 ― 地球サイズの電波望遠鏡で、楕円銀河M87に潜む巨大ブラックホールに迫る

2019年4月10日 国立天文台より

 

M87銀河のブラックホールの質量は私達の太陽の約65億倍と強大で、その質量のために時空を歪め、周囲の塵やガスを加熱する。

その熱がこのオレンジ色の霞(降着円盤)の正体だ。

 

 

ちなみにプロジェクト名のEH(Event Horizon)とはこれ以上進むと光でさえもブラックホールから抜け出せなくなる「事象の地平面」という境界のことで、電波望遠鏡ではその性質からブラックホールを直接撮影することができないので、周囲の降着円盤と事象の地平面から作られた影(ブラックホールシャドウ)によってブラックホールの姿を浮かび上がらせた。

 

今回撮影された画像はアインシュタインが一般相対性理論で示したブラックホールの予測と非常に似通っており、2016年に観測された重力波に引き続き、一般相対論の正しさを裏付ける証拠となった。

 

 

さておれちが氏が語った未知の知識「次元位論」に話を戻すと、まだ当たってない発言がある。

 

それが「宇宙でガス生命体を発見」というニュース。

 

9:おれちが ◆0KfWEGcjwk:2017/01/18(水) 16:41:19.73

 

最初に書いたけどガス生命体みたいなのを発見したと聞いた。 

ただヤマトとかハンターみたいな姿形がハッキリしてるやつじゃなくて、めっちゃデカい靄みたいなのが、自然現象ではあり得ない動きをしてるからこいつには意思があるって判断らしい。 

(判断というか発表したのはNASAだと思う) 

それが群体なのか超巨大な個体なのかは不明。 

ちなみに何光年とか離れたところだから接触は無理っぽい。 

 円盤UFOとかは多分デマ。 

 

 

おれちが氏はこの発言の後に「ガス生命体の発見は4~5年後ぐらいな気がする」と書いているので、計算すると2021年~2020年ごろになる。

 

もし数年後に「NASAが宇宙でガス生命体を発見!」というニュースが流れたら、おれちが氏の知識の正しさがさらに証明されるが、果たして彼の「次元位論」はどこから得た知識なのだろうか?

 

おれちが氏によると2013年ごろまでは頭の中にこのような知識はなく、それ以降の知らぬ間に入っていたそうだ。

 

 

もしかしたら気づかない間に宇宙人にさらわれて埋め込まれた知識か?

 

いやいや無意識的なタイムリープ(精神だけが過去や未来に移動する現象)によって得たのか?

 

それとも多世界解釈が正しく、異なる可能性の世界を偶然垣間見たのか?

 

あるいはネット上で話題になっている集団的な記憶違い「マンデラエフェクト(マンデラ効果)」が影響したのか?

 

 

いずれにしても、最近少しずつ確信してきたことがある。

 

未来人やタイムトラベラーを自称してネットに登場する人物たちの予言はなかなか当たらないが、この世界には無意識に「未来」や「並行世界」を透視できる能力をもつ「一般人」がいる可能性だ。

 

 

その現象を体験するのは明日のあなたかもしれない。