2020/8/7
「タイムリープ(TIME LEAP)」は、日本語で「時間跳躍」と訳され、自分の意識だけが、過去や未来に時間移動することだ。
移動できるのは自分が生まれてから死ぬまでの人生の範囲内で、タイムトラベルのように生まれる前の世界や、体ごとや、持ち物といっしょに移動することはできない。
タイムリープの最大の特徴は「現在の記憶を持ったまま、人生のある時間に意識が移動する」ことで、たとえば過去に移動した場合、未来に起こる出来事を知ったまま、人生をもう一度やり直すことができる。
いわゆる「強くてニューゲーム」が実現できるのだ。
※「強くてニューゲーム」とはRPGのような主人公を成長させていくゲームで、ゲームクリア後のレベルや装備が強い状態で、もう一度最初からシナリオをはじめること。仕掛けられたワナや謎も事前にわかっているので、優位にゲームを進められる。
ただし、自分が今までいた世界とは少しだけ異なる世界にタイムリープすることもあり、この場合、前の世界で起こった出来事がそのまま起こるわけではない。
もう1つ、自分の人生の範囲内にしか移動できないので、「過去に戻って生まれる前の自分の祖父を殺したらどうなるのか?(自分の祖先を殺した場合、自分の存在が消えてしまうのか?)」というようなタイムトラベルにつきもののパラドックスを考える必要がない。
ネットを中心にさまざまな「タイムリープの事例」が報告されており、
※このサイトの「タイムトラベルネタPICK UP!」の【タイムリープの話】を参照。
私(BTTP)も2016年から4年間、「過去に戻る方法」や「タイムリープする方法」の考察を続けている。
「どうすれば過去に戻れるのか?」、「どうすればタイムリープできるか?」などの質問をよくいただくが、まだ「タイムリープという現象が実在するのか?」、またその「確実な方法」もつかめていない。
昨年、それまでの研究成果をまとめて紹介したが、
●「現時点で一番可能性の高いタイムリープする方法」(2019年度版)
2019/6/15 Back to the past
今年は一般の方に参加いただき「タイムリープ実験」を実施し、今までにない貴重なデータが得られた。
今回は、「現時点で一番可能性の高いタイムリープする方法」の2020年度最新版を紹介したい。
その前に、ここ最近ネット上で噂されている代表的なタイムリープの方法を紹介しておこう。
※さっそく2020年度最新版を知りたい方はこちらをクリック!
【準備】
・この術は、友引を迎える前日に行うこと。
・術を行う部屋は標高261m以上にあり、6畳以内の四角形でなければならない。
・ロウソクを1本、部屋の中央に置いて火をつける。
・戻りたい年月をロウソクに墨で書いておくこと(日にちを書いてはならない)。
・ロウソク以外の人工的な明かりが部屋の中に入ってはいけない。
・部屋は壁床窓をのぞき、ロウソクを除き、流体を乱す物があってはいけない。
※クーラーや扇風機で部屋の空気の流れを乱してはいけないという意味?
・部屋に人工音が聞こえてはならない。
・部屋には過去に戻りたき者を除き、哺乳類動物がいてはならない。
・過去に戻りたき者は現代に借金があってはならない。
【方法】
1.過去に戻りたき者は、ロウソクの前に、正座もしくは胡坐(あぐら)で座る。
2.友引を迎える瞬間(午前0時0分0秒)、目を閉じ呼吸をしてはならない。
3.友引を迎えて、1分たったら、「世のたもう」を2回以上唱えるとロウソクに書かれた日にはぜる(飛ぶ)。
5ちゃんねるより
【考察】
「術」と呼ばれるくらい、かなりオカルトっぽい方法。
個人的に、ロウソクに墨で年月を書くと、はじいてうまく書けないのではと心配する。
【準備】
・まずできるだけ新しい5円玉を用意し、塩水に30分ほどつける。
・その後、白いきれいなタオルで軽くふき取り、30分から1時間日光に当てる。
・それから白いハンカチで5円玉を包んで保管。
【方法】
1.開始前に5円玉にヒモを通す。ヒモの長さは20cmぐらい。
2.部屋は薄暗くする。
3.自分の顔がかすかに見える位置に鏡を置く。
4.午前0時に鏡の前で5円玉をくるくる回す。
5.右に回すと未来へ、左に回すと過去に行く。
6.目は開けておく。深呼吸して力まずリラックス。
7.20分経ったら回すのをやめ、就寝する。
※このとき中学生の頃に戻りたければ、明日の体育祭に参加するイメージなどを浮かべながら眠る。
8.起きたら過去に戻っている。
5ちゃんねるより
【考察】
おまじないのような方法。
1つ残念なのは、この方法は実行できる日が、2020年2月1日、3月20日、5月5日の3日間に限られる。
なぜなら、この方法を教えてくれた投稿者がエネルギーを送ってサポートしてくれるのが、この3日間だから。
ただし投稿者いわく、2020年はタイムリープしやすい周期であり、日頃タイムリープしたい気持ちを強く持つだけでも効果があるそう。他の日でもチャンスはあるかも?
【準備】
・瞑想と体外離脱の修行を繰り返す。
・精神性の向上と安定をはかる。攻撃的・悲観的な思考・言動は慎み、常に穏やかな心を保つ。
・体の力を順番に抜いていき、深く呼吸する。
・万物はもともと1つのエネルギー体であり、周囲との間にある壁を取り払って一体化できる。
世界と一体化する感覚になり、この精神状態が当たり前になるまで訓練する。
・瞑想するときは、目を閉じ心を落ち着かせ、自分が周りとの間に作っていた壁を取り払い、すべての空間・物・人・時間・世界と一体化するのを感じる。成功すれば(この世界でいう)「引き良せの法則」もうまく働くようになる。
・体外離脱は、肉体だけが眠っていて頭は起きている状態だから、そのコツとして、体から意識を引き離せばいい。眠る時に意識を落とさないように注意すれば、誰にでもできるはず。
・頭の中で数を数えたり、歌を唱えたりして、意識を落とさないようにする。あるいは、頭は起きていて体は寝ている状態になるまで、ずっと座っている。
【方法】
1.とにかく体外離脱を繰り返す。この世界の肉体と精神を切り離せないと世界移動することはできない。
2.体外離脱が長い期間できるようになり、離脱中に自由に動けるようになったら、行きたい世界を詳細にイメージする。
3.安定して体外離脱ができるようになると、行きたい場面を思い浮かべて行きたいと思うだけで世界移動できるようになる。
4.体外離脱をくり返すたびに肉体と精神のつながりが薄くなっていく。世界を移動する直前は、元の世界で起きて生活しているときの現実感がなくなり、向こうの世界の現実感が増していく。
5.世界移動する直前の体外離脱の成功率は80%くらいだった。長期離脱でほぼ自由に動けるようになっていた。
6.はじめのうちは行きたい世界を第三者の視点でのぞくだけだったが、最終的に離脱で目標の世界へ行った瞬間、この世界の体に意識が入り込んだ。
【補足】
・この方法は元の世界では「ユールクエア・シルド」と呼ばれ、この世界の言葉に翻訳すると「世界移動」という意味になる。世界移動の方法は元の世界では大昔からずっと伝承されていた。
・行きたい過去を思い浮かべれば自然に行ける。同じ世界の過去は(違う異世界より)ずっと楽に行ける。
・元の世界の自分の体はおそらく死んでいる。元の世界でいっしょに修行して世界移動に成功した人たちはみんな死んでいた。
5ちゃんねるより
したらば掲示板より
【考察】
異世界からタイムリープしてきた通称「シルド」さんが解説した方法。
メルトルという仙人のような生活をしているグループで瞑想と体外離脱の修行を積み、23歳からタイムリープして7歳に戻った。
元の世界とこの世界では、テクノロジーの発展具合などが大きく異なる(こちらの世界の方が進んでいる)。
体外離脱がタイムリープの鍵になっているが、詳細な仕組みは不明。
※この方法は熱中症の危険性があるため、けっしてお勧めしない。
【方法】
1.24時間飲食睡眠禁止で欲求を抑える
24時間眠らず何も食べない、何も飲まない(水もだめ)。
もちろん酒もタバコもNGで、自分のしたい欲求をできるかぎり抑える。
会社や学校には行ってもいいが、欲求を抑えておとなしく過ごす。
2.気分を高揚させてリープ先の自分をイメージ
24時間経過したら抑えていた気持ちをいっきに高ぶらせる。
子供のころの遠足前や部活の試合前のようなワクワク・ドキドキする気持ちになる。
気持ちが高ぶったらコップ1杯の冷たい水を横に置き、部屋をできる限り暗くして目を閉じ、リープしたい過去の自分をイメージする。
3.リープ先の自分の意識をのっとる
目を閉じたまま獲物を狙うライオンのように、リープ先の自分のイメージに集中する。
「あのとき夕方学校からの帰り道で、一人で歩いていた自分」というように具体的にイメージできる方がやりやすい。
イメージができたら、今まで抑えていた欲求を爆発させるように過去の自分をにらみ続ける。
すると空気が変わる。音が聞こえなくなる。鳥肌が立つような違和感がある。
目を開けず、横に置いたコップを飲んで冷たい水が熱いお湯になっていれば成功!
目を開けると、そこは過去の世界。
2018/8/3 Back to the pastより
【考察】
あくまで参考として紹介したが、睡眠不足で飲まず食わず、水分を1日取ることができないため、夏などには「熱中症」の危険性がある。けっして実行しないでほしい。
【準備物】
・同じ大きさのグラスやカップ×2
・ポスト・イットなどの付箋(またはメモ用紙とテープ)
・ペン
・ミネラルウォーターなどの飲料水
【方法】
1.片方のグラスにミネラルウォーター(飲料水)をたっぷり注ぐ。
2.付箋にペンで、あなたの「現在の状況」を書き、水を注いだグラスへ貼る。
※このとき「不安」とか「さみしい」とか「孤独」などのネガティブな言葉は使わない。具体的な事実を書く。
3.あなたが「叶(かな)えたい現実」や「希望する状況」を付箋に書き、空のグラスへ貼る。
※「こうなりたい現実・状況」を具体的な言葉で、ポジティブな表現を使って書く。
4.水の入ったグラスを持ち、「現在の状況」を考えながら、もう一方の空のグラスへゆっくりと注ぐ。
5.水を注いだグラスを見つめ、「現在の状況」が「叶えたい現実」に変化した(既にそうなった)と確信する。
※確信が得られるまで瞑想してもいい。
6.叶えたい現実をイメージしながら、その水を飲む。
7.水を飲み干したら付箋をグラスからはがしてゴミ箱に捨て、グラスを洗って片づける。
●「海外で流行中の2カップ・メソッド(THE TWO CUP METHOD)とは?」(水で次元ジャンプするタイムリープの方法)
2020/1/11 Back to the pastより
【考察】
この方法は日本ではご存じの方が少ないかもしれないが、海外では有名なクオンタム・ジャンプ(海外でのタイムリープの呼び方)の方法だ。
「水」を媒介にしたいわゆる「引き寄せの法則」という印象。
以上の5つの方法は、どれも「なぜそのような行為によって、タイムリープすることができるのか?」という論理的な説明がされていない。
国内海外を含め、ネット上ではこれ以外にもたくさんの「タイムリープの方法」があるが、実際にそれらの方法を複数人で試して、データを集計した記事を見たことがなかった。
そこで、実際に一般の方に参加していただき、実践してデータを集めたのがこれから紹介する「2020年の時点で一番可能性の高いタイムリープする方法」だ。
この方法はタイムリープがネット上で有名になるきっかけとなった「初代」と呼ばれるタイムリーパーの話をベースにしている。
1.「明晰夢」を繰り返し見る訓練をし、夢の内容が思いのままにコントロールできるようになる。
2.明晰夢で過去の世界を構築する。
3.構築した過去の世界を何度も体験することによって、過去の世界が現実よりも当たり前になるように身をなじませ、夢を現実に変える。
●「人生やり直したいやつ俺がタイムリープしたときのこと教えるから来い」
2012/6/25 2ちゃんねる(現5ちゃんねる)より
これを3段階のステップに分けた。
[ステップ1]
夢の中で今夢を見ていることに気づく「明晰夢」をトレーニング。
明晰夢を1回でも見ることがステップ1の目標。
[ステップ2]
明晰夢を見られるようになったら、夢の内容を思いのままにコントロールすることにチャレンジ。
夢をコントロールして、行きたい過去や未来の世界に入ることがステップ2の目標。
[ステップ3]
明晰夢をノンREM睡眠で見られるように試みる。
ノンREM睡眠で明晰夢を見て、行きたい過去や未来の世界に入り、その記憶を持ったまま目覚めることがステップ3の目標。
※「明晰夢」とは夢の中で今夢を見ていると気づく夢のこと。
※「ノンREM睡眠」とは、入眠から約90分後、その後90分後ごとに訪れる深い眠りの期間。
「REM睡眠」とは、明け方などに訪れる浅い眠りの期間。
夢(や明晰夢)はREM睡眠に見ることが多いが、実際にはノンREM睡眠でも夢を見ている。
深い眠りから目覚めて、夢を見たことを覚えておくことが難しい。
※ステップ2は、主観をだまして、夢の中の過去世界に意識をとどまり続けさせる明晰夢、いわば疑似的タイムリープであり、「バーチャル・タイムリープ」と呼んでいる。
※脳は睡眠時に、意識を外界から切り離し、休息させたり記憶を整理したりしている。
タイムリープは、意識を現在の時間から切り離して移動させる現象だ。タイムリープのポイントは「意識と時間を切り離す」こと。
眠りの深いノンREM睡眠時なら、意識と時間が切り離されやすくなると仮設を立て、時間と切り離された意識を、過去や未来に存在する他のタイムラインの意識につなぐことはできないか?と考えた。
これをステップ3で「真のタイムリープ」と呼んでいる。
●「タイムリープの仕組みを解明(2)」(疑似タイムリープと真のタイムリープ)
2019/11/19 Back to the pastより
この方法に基づいた「タイムリープ実験」を22名の方に参加いただき、2020年3月13日から6月20日まで100日間実行した。
2020/3/13 BTTP/noteより
ステップ1~3のデータを収集し、最終的にステップ3の「真のタイムリープ」の可能性を検証するのがタイムリープ実験の目的だ。
22名の参加者のうち、30%以上の7名が、タイムリープの入口となる「夢の中で夢を見ていることに気づく夢」=「明晰夢」を見ることに成功した。
実験中に見た夢262回のうち、明晰夢だったのは、4.6%。
今回の実験では、残念ながら夢をコントロールして、行きたい過去や未来の世界に入ることはできなかったが、6名の方がステップ2に進み、1名が夢のコントロールに成功した。
※夢のコントロールに成功したのは恐縮ながら私(BTTP)で、その夢の詳細は下記の記事を参照。
●#タイムリープ実験 (65日目) 夢のコントロールに成功!
2020/5/17 BTTP/noteより
今回の実験でわかったことは、過去へのタイムリープという目標を掲げて、たくさんの人が取り組めば、もしかしたらタイムリープの謎が解けるかもしれないことだ。
つまり、入口となる「明晰夢」を見る人が増えれば、ステップ2に進める人が増え、夢をコントロールして過去の世界に入ることに何人かが成功するのではないか?
その中にはもしかしたら、ノンREM睡眠で過去の世界の夢を見る人が現れるかもしれない。
そのとき「真のタイムリープ」という現象の実在が判明するだろう。
またステップ2の段階でも、夢をコントロールして自分の好きな過去や未来の世界に入るという体験「バーチャル・タイムリープ」は、Oculus Quest(オキュラス クエスト)のようなVRデバイス以上のリアルで鮮明な体験をあなたにもたらしてくれるはずだ。
その理由は、体験したことのない方にはわかりずらいが、明晰夢は、普通の夢とは比較にならない「現実感」、「充実感」、「感動」を与えてくれるからだ。
今回の実験で、明晰夢に効果的なテクニックもわかってきた。
明晰夢テクニックと明晰夢との関連を調べた結果、明晰夢を見るのための効果的なテクニックは、「2度寝の際に、それまで見ていた夢を思い出すこと」や「目覚めるたびにリアリティテストすること」、「タイムリープ・キートレーニング」、次いで「WILDテクニック」や「MILDテクニック」だった。
年齢や性別との相関は、まだまだサンプル数が少ないものの、今回のデータだけで検証すると、年齢に関しては一般的に言われている若い方が明晰夢を見やすいという傾向はなく、性別に関しては、男性の方が女性より少しだけ見る確率が高かった。
近いうちに、今回の実験結果をベースに改良した、もっと手軽にたくさんの人が明晰夢を見る方法を提示し、その実験をしたいと考えている。