今回は、今までに4回タイムリープを経験されている女性の体験談と、その方法を紹介する。
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この体験談は、Sさんという女性からメールで送っていただいた情報だ。
Sさんは小学生、高校生、社会人、そして結婚してからと、いままでの人生で4回タイムリープを経験している。
1回目は、小学3年生のとき。体の不調で学校を休み次の日学校に行くと、1日時間が戻っていた。
確かに学校を休んだはずなのに、次の日学校に行くと休んだはずの日に戻っていて、学校に行っていた・・・つまり休んだ日が、普段通り学校に行ったように変わっていたのだ。
2回目は、高校3年生のある木曜日、1時間目の政経の授業のときに起こった。
Sさんはいつも前回までの授業で進んだところを教科書に"」"を付けてチェックしていた。
ところがその日先生は、なぜか昨日やったはずのところから授業をはじめた。
Sさんは「先生間違えている」と思ったが、不思議なことにまわりの誰もそれを指摘しない。
ふと黒板を見ると「〇月〇日(水)」と書かれている。
おかしいと思い再び教科書を見ると、チェックしたはずの"」"が消えていた。
3回目は、社会人2年目の21歳のとき。営業事務をしていたSさんは、電話で注文を受けて、その注文を伝票に書きながらまた次の注文を受けるという忙しい毎日を過ごしていた。
ある木曜日、伝票を書きながらふと、昨日と同じ注文を繰り返し書いていることに気がついた。
「これでは二重発注になる」と思っていると、その伝票を見た上司から「Sさん、今日〇日水曜日!」と注意された。
Sさんは反論しようとして客から届いた確認のFAXを見ると、上司の言うとおり〇日水曜日になっていた。
しかも木曜日はちょうど燃えるゴミの日で、その朝ゴミを出し、他の人が出したゴミも収集場所に確かにあった。
でもその夜仕事を終えて家に帰ると、出したはずのゴミはそのまま残っていた。疑問に思いながら眠って起きると、翌朝木曜日になっていた。
最後の4回目は、結婚して子供もいた26歳のとき。夕食後だんなさんが週刊ジャンプを読んでいるのを見て、ふと疑問が浮かんだ。
「なんで先週号を読んでるの?」とたずねると、だんなさんは「今週号だけど?」と返事。
先週のジャンプの表紙はワンピースで、同じ表紙だったのでおかしいと思ったのだが、発行日を見せてもらうと、Sさんが思っていた今日の日付だった。
どうしても信じられなくてわざわざコンビニまで確かめに行くと、先週号とばかり思っていたワンピースの表紙が棚にずらりとならんでいた。
ちなみにこのとき、ジャンプ以外の日付のズレは感じなかったそう・・・。
Sさんは、普通の人とは見る夢が違っていて、見る夢すべてが明晰夢という。
だんなさんに指摘されるまで、それが当たり前と思っていた。
しかもその夢の内容がとても現実的で、空を飛ぶなど、現実でできないことはできない。
夢をコントロールすることも、夢を見ている途中ではできない。ただ、眠る前に後ほど紹介する方法で、タイムリープしたい過去の時代など、見たい内容の夢を見ることができる。
Sさんの夢の特徴として、もう1つ、目覚まし時計のアラームなど外からの音の刺激ではなかなか目覚めにくい。誰かに触られて起こされることで、やっと目覚める。
もしかしたら夢の中で、もう1つの現実、パラレルワールドを経験しているのかもしれない。
それからもう1つ、Sさんは「過眠症」の傾向もある。
「過眠症」とは、しっかり寝ているはずなのに、昼間とても強い眠気に襲われる病気だ。
最近病院の検査でわかったそうだが、Sさんは子供のころからこの症状にずっと悩まされてきた。
睡眠中、外の刺激で目覚めにくいのも、これが原因のようだ。
でもそのせいか、眠るとすぐに夢がはじまり、目覚めても夢がずっと続くときがある。
Sさんの説明通りに書くと「頭の片隅で夢を見ながら現実を見ている…」、「視界のはしに夢のテレビが映っている…」、そんな感じのようだ。
Sさんのタイムリープ体験の一部は、この過眠症が原因なのかもしれないが、すべてを夢だけで片づけることは難しい。
朝や夜中など、目覚めたばかりで時間の不思議体験をしたのなら夢の可能性もあるが、Sさんの場合、昼間生活しているとき突然時間の巻き戻しに気づいている。
Sさんから「自分と似たようなタイムリープ体験はないですか?」と質問され、いくつか紹介したが、「一番似ているかも」とSさんが言ったのが、バス添乗員の女性の話だ。
私が集めている「時間の不思議体験のアンケート」に送ってもらった投稿で、2008年6月、バスガイドの女性が、東京から山梨への3泊4日のバス旅行に添乗したときの出来事。
2日目の夜、テレビで「秋葉原通り魔事件」のニュースを見て、翌朝バスの中でその話をしたら、バスの客や運転手も誰もそのニュースを知らず、その日の昼過ぎに実際に事件が発生し、みんなに驚かれた。
前の晩見たニュースをバスガイドさんはメモにとっていたが、Sさんの予想では事件が起こった後、そのメモは消えたんじゃないかと言っていた。
残念ながらバスガイドさんの投稿には、その後メモがどうなったかまでは書かれていなかった。
もう1つ、Sさんは「もしかしたら自分だけでなく、人類全体が過去に戻っているのかもしれない」と考察していた。
ほとんどの人はその記憶を保持できないから、忘れてしまっているのだと・・・。
突拍子もないアイデアだが、現在の物理学では「時間が流れている」というのは錯覚で、「過去・現在・未来の時間が同時に存在している」という考え方がある。
「スポットライト理論」に代表される仮設だが、これに従えば、われわれはすでに未来の時間を経験していて、それを思い出せないだけなのかもしれない。
Sさんのように夢の中でも意識を保てる特別な人だけが、時空を超えてその記憶を保持できるのではないか。
でもそれなら、Sさんみたいに見る夢がいつも明晰夢でないと、タイムリープは無理ということになってしまう。
でも安心してほしい。Sさんはタイムリープにつながるコツとして、自分の経験を元に、普通の人でも「見たい過去の夢が見られる方法」を紹介してくれている。
Sさんの方法は一言でいうと、目覚めている状態から直接明晰夢に入る方法だ。
まず戻りたい過去の状況に、寝る部屋の環境を近づける。
たとえば、亡くなった人と夏の海へ行ったときに戻りたければ、部屋の温度を暖かくし、波の音を流して、眠る前に潮の香りをかいだりする。
故人が使っていたシャンプーの香りや、タバコの香りをかいでもいい。
そして戻りたいと思ったときのことを、視覚以外の情報、音、匂い、肌ざわりなど、体全体で思い出す。どこまでリアルに思い出せるかが大切だ。
それから目を閉じて目の前が真っ暗になった状態で、戻りたい過去の状況を想像しながら、けっして体を動かさない。
しばらくすると意識を保ったまま、自分では眠っていないと思っても、眠った状態に入ることができる。
最初は夢を見ていることに気づかないかもしれないが、勝手にストーリーが進んでいく。
ここで「眠れない」と起き上がったり、寝返りを打ったり、目を開けてはいけない。振出しに戻ってしまう。
Sさんによれば、寝入りから夢を見ると、一晩でだいたい4回ほど夢が見られるという。
眠り始めは、睡眠サイクルでいうと一番深い眠り、ノンREM睡眠のときだ。
明晰夢は朝方のREM睡眠、眠りの浅いときが見やすいけれど、これは目覚めたとき、夢の記憶を覚えておきやすいからでもある。
実はノンREM睡眠でも夢を見ていて、眠りが深い分、夢を覚えておくのは難しいけれど、脳を外界からの情報と切り離すことができる。
私はこのとき「時間が流れている」という錯覚から脳を切り離すことができるかもしれないと考えている。
脳を時間から切り離すことができれば「過去・現在・未来」を同時に見ることができるかもしれない。
それがタイムリープにつながるのではないか?
Sさんによると、夜中、トイレなどで目が覚めたときは、頭の中でボーっと夢を追っていくと、続きが見られるそうだ。
なお睡眠時間は7時間半以上取れることが理想で、明晰夢はとても疲れるので「無理をしないでください」とのこと。
次の日が休みなど、睡眠時間に余裕のあるとき、この方法を試されてみてはいかがだろう。